
「実は人生で一度もやったことが…」山﨑康晃の念願がついに実現した“チャレンジ” の数々
1月25日に横浜市内で行われた「山﨑康晃選手 ドリームチャレンジ2026」。
横浜DeNAベイスターズの山﨑康晃投手が子どもたちそして自身にも夢と挑戦を創出した一日となっていた。後半ではトークショー、そして“バイトリーダー”として店頭に立ち、念願のレジ打ちや接客に挑戦した。
前半の様子はこちら
(写真 / 文:白石怜平、以降敬称略)
12年目の今季は“原点回帰”でストレートに磨き
最初のプログラムでは「プロ野球選手が投げる球を体感してほしい」という考えから打席体験が行われ、本気の投球を見せた山﨑。
第2部ではトークショーとして、50名の参加者そして沿道を埋めたファンに向けて自身の言葉でドリームチャレンジに込めた想いなどが語られた。
この日はキャンプインまでちょうど1週間だったこともあり、直前で見せた50球の熱投を「いい調整になりました」と充実した表情を見せた。

このオフ、自主トレは沖縄で行ったのち川崎市へと移し行われてきた。チームで後輩の堀岡隼人・宮城滝太・石田裕太郎らと「TEAM YASUAKI」を結成し、体をいじめ抜いてきた。
「自主トレを公開して本当にたくさんの方々に練習している姿を見ていただきました。僕はチームを組んで『オレタチは負けられない』というスローガンで臨みました。
それは戦う本人だけではなくて家族だったり、応援してくれるファンの皆さんだったり、そういった方たちの想いを大事にしようという意味を込めて掲げました」

山﨑自身はスローガンとともに、“原点回帰”をテーマに設定したと語る。昨季はプロ入りから自己最少の17試合登板に終わるという悔しい思いも味わった。12年目は原点に立ち返って磨きをかけていることを明かした。
「個人的な目標としてストレートに磨きをかけています。ストレートは自分の生命線です。毎年勝負の年ではありますが、今年に関してはすごく懸けている年でもあるので、改めて今シーズン頑張りたい気持ちです」
三浦大輔前監督から受けたさまざまな影響
このトークショーは“キックオフトーク”と題しており、続いては「山﨑康晃ドリームチャレンジ2026」に込められた想いに迫っていく。
本チャレンジは山﨑の想いそしてアイデアから生まれ、アンダーアーマーと共に実現へと導いていった。そのきっかけを最初に述べた。
「僕も幼少期があって少年野球から始まって、プロに至るまでに夢を追ってここまで来ました。なのでみんなにも夢を持って頑張ってもらいたいと思っていますし、『僕ができたならみんなにもできるよ』ってことを伝えたかったんです」

山﨑はホームゲームへ来場した小学生以下の子どもたちを対象に、直筆サイン入りの特製グローブを毎試合5名にプレゼントするなど、子どもたちへ夢を共有する活動を長く行っている。
グローブプレゼントは2018年からスタートしている取り組みだが、それはあの大先輩へのリスペクトがルーツだった。
「去年まで監督を務められていた三浦大輔さんから受け継ぎたくて、僕がやりたいと手を挙げさせてもらったんです」
山﨑は三浦前監督が現役時代に自主トレへ志願して参加するなど、その姿勢を間近で見て影響を受けた一人。グラウンド内外問わず、子どもたちやファンへ対する接し方も学んでいたという。
「三浦さんには、練習で体を追い込んで本当に疲れている中でも終わってからさらに1時間以上サインされていましたし、日頃から球場に来た子どもたちと接する姿勢も見せてもらっていました。
街でファンに声をかけてもらった時も、丁寧に握手して写真も撮ってあげるといったスタンスに僕は本当に影響を受けてですね、今もプロ野球選手としてそのようなことをずっと大切にしてここまでやってます」

前のコーナーでは打席に立った子どもたちに全球で全力投球を披露したが、それは上に述べた想いを込めた一つの表現だった。
「今日はグローブに代えて自分の投球でお届けしたい。そんな想いで全力でぶつかりました。本当に子どもたちの夢を応援したい気持ちなので、自分から手を挙げてやらせてもらいましたね。
目標する選手に”山﨑康晃”って書いてあると僕も応援したくなりますし、嬉しいことですよね。そう言ってもらえるように僕は頑張り続けたいんです」
今回は山﨑にとって人生初の挑戦も
企画名にある「チャレンジ」。これは山﨑にとっての挑戦を意味している。今回自身が挑戦の場に選んだのが“レジ打ち“であった。
大学まで野球漬けの日々を送りプロ野球選手となったため、人生で一度もアルバイト経験はないという山﨑。
「レジ打ちとか密かに憧れてます」と自身のXでポストしていたところ、奇遇にも契約するアンダーアーマーが“チームメイト”を募集していることを知った。
応募条件は「横浜を愛している方」「トップアスリートの方」「速い球を投げられる方」ということで、履歴書を提出し晴れて採用されていた。
ここでは採用の決め手となった履歴書の作成エピソードが展開された。Xで書き方についてファンからアドバイスをもらいながら、自分で考えて書き上げた。
職歴にはプレミア12や東京五輪での金メダル、そして新人王や最多セーブ獲得など華々しい経歴が記されている。
「ちゃんと写真も撮りました。証明写真も今までやったことがなかったので何度もやり直しさせられて(笑)」
特技に記したUFOキャッチャーについて問われると、「やらせたら僕の右に出る者はいないですね」と満面の笑みで答えた。
「ギャップを生かせるところはないか思って書いてみました。すごく好きなんですよね。サラッと取っちゃうんですよ。でも 1,000円以上は使わないです。僕の中で線引きしていて、1,000円を超えたらやめようって決めてます」

終盤には質問コーナーが設けられた。ここではファンサービスに熱心な山﨑らしい、朝7時から並んでいた人もいるという沿道のファンたちも交えて行われた。
50名の参加者を対象にしたサイン会を行い、トークショーは終了。
「皆さんが僕に期待していただいているように、あの9回のマウンドに絶対戻りたいと思っていますので。キャンプからアピールしていきたいです。 そして 一年間怪我なく目標に向かって頑張っていきます。
(名球会の条件である)250 セーブと言わずに300、400セーブと狙っていけるように、自分の体を大事にして、皆様のエールをエネルギーに変えて戦っていきますので、ぜひ今年も横浜スタジアムでお待ちしております。 応援よろしくお願いします!」

挑戦叶い、ついにアルバイトデビューへ
そして、ついに店頭へ。勤務地となったアンダーアーマー ブランドハウス横浜みなとみらいでは、買い物客もその登場を待ち侘びた。
「お客様にも喜んでいただけるように、全力でやりたいです」と意気込んだ“アルバイトやすあき”。商品のスキャンから袋詰め、そして駐車券の発行も行った。

会計もさまざまある支払い方法にも対応し、最後は領収書の記載も。そこに店舗担当者として自らのサインを記し、特別に作成された名刺と共に手渡した。
実は店内には山﨑がこだわってデザインしたロッカールームが常設されている。トークショーでその中身を明かしている。
「実際に僕が着たユニフォームや、アンダーアーマー製のグローブ・スパイクを展示する予定です。あとご存知の方も多いと思いますが、僕プロに入って打席に立ったことがないんです。
なので本来はバットも用意していないのですが、今回特別に黄金のバットがロッカールームに設置されるので、ぜひそれも楽しみに見ていただきたいです」

接客では一人ひとりの表情を見ながら、最後の挨拶まで丁寧にこなした。途中、偶然近くを通りかかったチームメイトの戸柱恭孝も登場するなど、盛況に次ぐ盛況だった。
念願の初挑戦は大成功に終わると共に、子どもたちそしてファンは“夢”を肌で感じることのできた一日となった。
(了)
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