「日韓ドリームプレーヤーズゲーム」松田宣浩 ”熱男”ポーズを披露!全打席出塁で攻撃の起爆剤に「熱男らしい野球ができた」
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)や五輪で頂点の座を争ってきた日韓OBによる夢の一戦「日韓ドリームプレーヤーズゲーム」。
一夜限りの”真剣勝負”が7月22日に「ES CON FIEFD HOKKAIDO」で行われた。
この試合でスタンドを沸かせた一人が松田宣浩だった。「8番・三塁」でスタメン出場し、4打席で2安打2死球と全打席で出塁。日本の逆転勝利(10−6)に貢献した。
記念すべき一戦で炸裂した”熱男”は球場のボルテージを何度も上げてみせた。
まずは試合開始時、守備位置へと就く際に名前がコールされると一塁ベンチ前で右拳を高々と突き上げ叫んだ。
すでにワクワク感が高まっていたエスコンフィールドHOKKAIDOは早くも歓声が上がった。
最初に打席が回ってきたのは1−3とビハインドを背負った2回裏1死。肩にバットを乗せてからの大きなスイング、そして空振りの際にケンケンからの回転を見せるなど一挙手一投足に拍手が沸いた。
そして振り抜いた打球はフェンスへと一直線。あわや本塁打となりそうな当たりで反撃の口火を切る二塁打となった。
塁上で再び”熱男”ポーズを決め、勢いづいた打線は内川聖一の同点打で3−3と振り出しに戻した。
後の2打席はなんと連続死球。もはや真剣勝負の雰囲気を見せていたこの試合、昨年まで現役で衰えを全く見せない元気印に韓国も厳しくマークした。
ただ、熱男はまだまだ魅せた。前の打者だった糸井嘉男が3ラン本塁打を放ち8−6と逆転した直後、左前打を放ち攻撃の灯を消さなかった。次打者の片岡易之が放った左中間への当たりで一塁から全力疾走。
ヘッドスライディングでホームインを果たし、さらなる追加点をもぎ取った。
最後まで出場した松田は攻守にわたって存在感を見せた。試合後、指揮官への想いも込めてこのように語った。
「原監督に久々指揮を執ってもらってたのですが、『(目の前で)初めてマッチのいい打球を見たし、今日一日で(ヒット)2本見れてよかったよ』と言ってもらえたのが嬉しかったです」
少年時代は巨人ファンだったと昨年10月の引退セレモニーで語っており、まさに原監督は憧れの存在だった。
「去年1年間頑張っても1本しか打てなかったんでね、原監督の前で今日2本打てたので本当によかったと思います」と嬉しい表情で語った。
この日は指揮官のバースデー。試合前に球場全体でお祝いし、選手たちも気持ちが入ったという。
「原監督が誕生日というのもあって勝ちたかったです。最初は劣勢でしたけども逆転して勝って終われたので100点満点です」
最後に「僕としても”熱男”らしい野球ができました!」と語り締めた松田。その熱気が勢いと勝利を呼び込んだ。
(写真 / 文:白石怜平)
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