
小笠原道大が「3番・一塁」で2安打の活躍 「自然と気持ちが入った」現役時代を彷彿とさせるバットコントロールで勝利に貢献
22日、「ES CON FIELD HOKKAIDO」で行われた「日韓ドリームプレーヤーズゲーム」に、小笠原道大内野手が「3番・一塁」で先発出場。
第1回・第2回のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に貢献し、しのぎを削ってきた韓国代表と一夜限りの”真剣勝負”。
この特別な試合で5打数2安打をマークし、日本代表の逆転勝利に貢献した。
かつての”北のサムライ”は、プロ入りから10年間を過ごした日本ハムの新本拠地で初めて打席に立った。初回の第一打席には日本ハム時代の応援歌が奏でられ、応援席には懐かしい横断幕も掲げられた。
第二・第三打席にはそれぞれ巨人・中日時代の応援歌も流れるなど、自身の歴史もスタンドから彩られた。
「(打席に集中していて横断幕には)気づかなかったんだけれども、応援は聞こえていたので自然と気持ちも入ったね」と背番号2は語った。

多くの野球ファンを惹きつける大きな構えとプロ通算打率.310(歴代10位)のバッティング技術は健在だった。
2回裏の第二打席、外角低めの球を下半身の粘りで捉え右翼線への安打に。現役時代に幾度となく相手投手を打ち崩してきた技術で観るものを驚かせた。
試合後には「韓国の選手も日本で対戦してきた馴染みのある選手もいて、また会うことができた。懐かしさもあり、テンションも上がってすごくいい時間だった」とリスペクトを持って振り返った。

その言葉が表れていたのは第三打席。具臺晟(元オリックス)が”ワンポイント”で登板した。具が在籍していた4年間(01〜04年)、幾度となく対戦した間柄。
打席に入る際には会釈を交わし、「(日本ハム時代に)具さんはずっと対戦していたからね」と当時を懐かしみながら久々の対戦を楽しんだ。
この日は第五打席まで回り、最終打席でも同じく外角の球に食らいつく中前打で2安打目を放った。試合は7イニング制で、小笠原は6回裏のこの場面で代走が送られるまでほぼフル出場を果たした。
「疲れました(笑)しっかりとまた動けるようにして、声をかけてもらったらもっと打ちたいね」と充実した表情で語った。
小笠原は25日に中日OB戦、8月5日にはサントリードリームマッチに出場する。ファンを魅了するバッティングを観る機会はまだまだ残っている。
(写真 / 文:白石怜平)
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