西武・栗山巧 2人の後輩投手にかけた言葉とその真意とは?「抑えている投手はしっかり考えている」
2021年12月4日にメットライフドームで行われた「LIONS THANKS FESTA 2021」。この日のイベントの1つには「KURIYA祭り プレイバック2000 supported by サンシャインシティ」が行われ、同年9月4日に通算2000本安打を達成した栗山巧外野手が登壇した。
MCは熊代聖人外野手、スピーカーには主役の栗山に加え、増田達至投手・森脇亮介投手・武隈祥太投手・中村剛也内野手の4人。
トークテーマは”栗山巧”。チームメートの一員として、それぞれが知っているエピソードについて紹介した。
栗山の人柄あふれる話がそれぞれ挙がったが、特に表れていたのが増田と森脇の2人。
増田は18年から2年間、チームの選手会長を務めた。栗山も11年・12年と選手会長を務めた”先輩”。選手会長就任が決まった際、『僕でいいんですか?』話していた。すると、栗山は
「選手の意見を(首脳陣に)伝えたり、チームのムードを察知して発信できるようにと。マスのような真面目な選手の意見は大事だからというのは伝えました」
と背中を押したという。これを聞いた選手たちそして球場のファンも納得した雰囲気に包まれた。
続いては森脇。例年、自主トレを共に行う間柄である。
投手と野手と違いがある2人がどういうきっかけで自主トレをするようになったのか、熊代が森脇に問いかけた。
「経緯は、セガサミーからプロに入るときにジムを紹介いただいて、そこで栗山さんがトレーニングをされているということで、僕からお願いしました」
さらにメニューや練習内容についても深堀ると、
「投手と野手で違ってくるのですが、基本的にはバランス・体幹系を栗山さんと一緒にやっています」と答えた。
栗山も共に自主トレを行う中で、野球に対する姿勢を間近でも見ており、
「森脇はとても真面目で、線が細いんですけども、体感も強くて。自主トレのメンバーに岡田(雅利)もいますし、野球の話ですごい盛り上がるんですよ。森脇の投球に対する考え方とか聴いたりしています。抑えている投手はしっかり考えているんだなと思いましたね」
とチームの貴重なリリーバーに賛辞を贈った。
森脇も”ミスターライオンズ”から受けた褒めの言葉から表情を崩し、「めちゃくちゃ嬉しいです」と笑みを見せていた。