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「第5回デジタル野球教室」特別コーチに桑田真澄氏「いつも大切にしています」 とキャッチボールで示した2つのポイントとは?

12月21日、稲城市のジャイアンツタウンスタジアムで「デジタル野球教室」が開催された。

第5回を迎えた今回はスペシャルコーチに桑田真澄氏(オイシックス新潟アルビレックスCBO)が担当し、頭と体の両面で学び多い時間となった。

(写真 / 文:白石怜平)

中学生を対象にした最先端の野球教室

デジタル野球教室はプロも活用する最先端の計測機器を使用し、データ活用を通じた技術力向上を支援する取り組みとして行われている。

計測機器はRapsodoやトラックマンB1、MA-Q、BLAST、TechnicalPitchなどを使い、その場で球速やスイングスピード・打球速度などを測る。コーチの指導と組み合わせながら、その場でスキルアップを図ることができる。

プロ野球団向けにチーム強化システム「Fastball」を提供するライブリッツ株式会社が運営し、24年から継続的に開催されている。

コーチ・講師陣も豪華な顔ぶれが毎度揃い、打者はヤクルトで7年プレーした松井淳氏、投手は野球アカデミーNEOLABのCEOである内田聖人氏や、同レッスントレーナーである棒田雄大さんが指導に当たる。

対象は硬式野球チームに所属する中学生で、この日も30名がジャイアンツタウンスタジアムに集まった。

ここでは、プロ野球の世界で名を残した面々が務めるスペシャルコーチも大きな特徴。過去には青木宣親氏や五十嵐亮太氏などが務め、トークショーでも未来を生き抜くためのメッセージも贈られている。

今回は、巨人の前二軍監督で今季よりオイシックス新潟アルビレックスBCのチーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)に就任した桑田真澄氏が担当した。

この日特別指導を行った桑田真澄氏

キャッチボールで大切にしている2つのこと

桑田氏は「僕がキャッチボールでいつも大切にしていることが2点あります」と自らボールを持ち、「野球のボール、縫い目がありますよね。なぜ縫い目があるか分かりますか?間違っていてもいいよ」と中学生たちに問いかけた。

「指にかける」・「回転をかける」との答えを受け、「そう、素晴らしいね。そのためにボールに縫い目がある。ピッチャーはこの縫い目を活用して、いいストレートそしていい変化球を投げることが大事です」と説いた。

両者で導き出した答えに沿って、1つ目のポイントを伝えた。

「縫い目を使ってストレートに回転をかける。 変化球も変化しやすいように握りを変えて回転をかける。 変化球は回転を少なくして落とすという球種もあるよね。

 今日はいろいろ試してもらって、どの変化球が回転を増やした方がいいのかそれとも減らしたらいいのか、そのためにはどう指をかけたりグリップしたらいいのかを学んでください」

大切なポイント一つ目は「回転をかける」

キャッチボールで大切にしている2つ目は、体格が決して大きくなくても勝負できるヒントが伝えられた。

「大谷(翔平)君のように2m近く背があったらすごいんだけども、そんな大きい人ばかりじゃないよね。 山本由伸君みたいに178cmぐらいでもメジャーリーグでも大活躍できる。 そのためには体を効率的・合理的に使ってボールに力を伝えることがすごく大事なんだよね」

桑田氏も174cmという身長でNPB通算173勝を挙げ、MLBでもプレーした。効率的な体の使い方を追求し、強打者たちを唸らせるボールを投げてきた。そんな名投手が1点挙げたキーワードは、“体重移動”だった。

「投げ方を1点伝えます。右投げの人は右足に体重を乗せて、投げ終わったら左足に乗せる。 相手が捕ったら右足を下ろす。左の人は逆ね。 簡単なことなんだけど、なかなかできないです。

体重移動が完了してないまま投げたら倒れる。 これは体重移動が完了してないことになります。

下半身や体幹の力をボールに伝えるには、しっかり体重を右に乗せてから左に乗せます。 こう投げればバランス良くそして効率よく力を伝えられます」

ここで、桑田氏からお手本が披露された。糸を引くように相手のグラブに球が吸い込まれていき、近くで見守っていた保護者たちからも感嘆の声が自然と溢れた。

伝えた2つのポイントを実演で見せた

桑田氏はキャッチボールの中でストレートとカーブを投げ分けながら解説し、挙げた2点をおさらいした。

「しっかり回転をかける。変化球は力で曲げようとしない。ボールは自然に曲がっていくので、縫い目を活用してどう回転をかければいいかを意識すること。 

2つ目は体重を乗せ替える。体重を乗せるときに膝で乗せる人がいるけども、できたら股関節に乗せるイメージ。相手が捕ったら右足を着地する。この2点に気をつけてやってみよう」

今回のデジタル野球教室では、計測を用いた指導に加えてデータ活用講座も用意された。ここではプロ野球界屈指のデータ戦略家である志田宗大氏(ゲーム戦略アナリスト兼コーディネーター)を迎えて特別講義が行われた。

(つづく)

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