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松坂大輔氏 東尾氏との絆のボールと、”もう1つの約束”とは?〜引退セレモニープレイバック③〜

昨年、23年間の現役生活にピリオドを打った”平成の怪物”松坂大輔氏。12月4日に行われた「LIONS THANKS FESTA」で引退セレモニーが行われた。

野球人生を通じてゆかりのある方々のメッセージが贈られた後、2名から花束を贈られた。1人目は友人代表として同じ1980年生まれの”松坂世代” 俳優・妻夫木聡氏からメッセージと共に贈られた。

そして2人目はプロ入り時から3年目(2001年)まで監督だった東尾修氏が登場。こちらも花束を渡し、記念撮影に。ここから東尾氏はマイクを握った。

「大輔、今映像で渡辺(元智:横浜高校時代からの恩師)監督が言ったことで、今聴いてて良かったと思った。ちゃんと軌道に乗ってくれて、3年続けて(99年~01年)最多勝も獲ってくれたし、ホッとしています。

特に第1戦、東京ドームで片岡君(篤史:当時日本ハム)へのあの1球。あの片岡へ投げた球というのは、野球人生の中でも一番いいボールだと思っています。

あとただ一つ、あなたが私に対して約束を果たしていないものがあります。わかっていますか?あのボールの件ですよ。だから、1つ約束をしてほしいです。今度は是非やぶらないように、大丈夫ですか?」

プロ入り時の監督で、3年間戦った東尾修氏(写真右)との記念撮影

約束の ”あのボール” 。

それは当時監督だった東尾氏が松坂氏に贈った自身の通算200勝目のボールである。

ドラフト時は「横浜(現:DeNA)ベイスターズ以外であれば社会人」と表明していた松坂氏。そんな中、日本ハム交えた3球団競合の末引き当てた交渉権。

ドラフト会議後の入団交渉の場でそのボールを手渡し、西武入団を後押しした。そして入団を決めた際に、「自分(松坂氏)が200勝した時にお返しする」と約束したものだった。

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