• HOME
  • 記事一覧
  • 野球
  • 球心会がイベントを初開催 「野球はおもしろいな・やってみたいと感じてほしい」王貞治代表が込めた野球と子どもたちへの想いが形になった2日間

球心会がイベントを初開催 「野球はおもしろいな・やってみたいと感じてほしい」王貞治代表が込めた野球と子どもたちへの想いが形になった2日間

11月15日〜16日、東京ドームシティで「BEYOND OH!PLAY KIDS」が開催された。

5月に発足した「球心会」が開催した初のイベント。ここから日本が世界に誇るヒーローを輩出する本格的な第一歩を踏み出した。

(写真 / 文:白石怜平)

世界的なヒーローを生み出すため誕生した「球心会」

「球心会」は王貞治氏やイチロー氏、大谷翔平選手などといった、”世界的なヒーロー”を日本の野球界・スポーツ界全体で生み出し続けることを目指し、5月に発足した。

王貞治氏が代表に、そして23年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では監督として侍ジャパンを世界一に導いた栗山英樹氏が副代表に就任。

6月の設立会見時、両氏とも「野球界を一つにしていく」と熱く述べ、スタートを切った。

その実現に向けては両名を中心に、アマチュア・プロそれぞれ活動している野球、ソフトボールの団体などと横の連携を深める推進活動をして行ってきた。

王代表は、「私は球心会を代表して、どんどん皆さんに情報を提供するという役割を担います」とも会見で語っており、その言葉通り自ら率先してアクションを行っている。

6月に設立会見が行われた

翌7月には「マイナビオールスターゲーム THE FESTIVAL 2025 in YOKOHAMA」に参加。会場でファンに向けて熱いメッセージを贈るとともに、近隣の日本大通りに設けられた「Baseball5」や「ユニバーサル野球」などを自身も体験した。

また、8月には「野球のまち」・「球都」と称される群馬県桐生市へと足を運び、この時期に開催中だった「球都桐生プロジェクト」を訪問した。

慶應義塾大学による野球教室や地元のポニーリーグの活動、新たにオープンした「球都桐生歴史館」といった数々の取り組みを見て回り、市民・行政・企業などまちが一つになって野球を盛り上げている事例を視察した。

「私は選手としてプレーしましたけれども、野球に対する想いは年々その想いが強くなっていると、そう感じています」

王代表は設立時このように語った通り、このように野球を通じた活動に積極的に各地へと赴いている。

球心会初のイベントは野球の“はじめて”を楽しむ2日間に

そしてこの11月、東京ドームシティで「BEYOND OH!PLAY KIDS」が行われた。球心会として初めて開催したイベントは、会場一帯で活気あふれる空間がつくられた。

「PLAY KIDS」は” 「はじめて」に触れ、楽しみ、誰かの一歩になる特別な日”をコンセプトとしたイベント。

選手たちが実際にプレーするグラウンドでピッチングやバッティングなどを体験できる他、「主人公になれる」フォトブースやステージプログラムなど、子どもたちが野球を楽しめるさまざまなアトラクションが用意された。

東京ドームシティ全体でさまざまな野球が体験できるコーナーが設けられた

球心会では「BEYOND OH!PROJECT」と題し、日本の野球界やスポーツ界に存在する課題への具体的なアプローチを検討し、実施へと繋げている。

王代表も後述する挨拶で、自ら積み重ねてきた経験や野球への想いからPLAY KIDSの開催に繋がったと語っている。

「私も野球をずっとやってきまして、本当にいい思い出をたくさんつくりました。野球をやって楽しかったんです。その私が味わった楽しさをですね、皆さんにも味わってもらいたい。

そのためには野球をやっぱり体験して『おもしろいな』『よしやってみよう!』という想いを皆さんに感じてもらいたいと思って、このPLAY KIDSを開催いたしました」

初日の15日、東京ドームで行われた体験コーナーには王代表と栗山副代表も参加した。開始時のセレモニーで王代表が壇上に上がると、会場全体から大きな拍手が沸き起こった。

約1500人がグラウンドでのイベントに参加した。

「今日はお父さん・お母さんと一緒に、このPLAY KIDSを楽しめるということはね、すごく貴重な時間だと思います。

うまくいくかいかないかは関係ないです。やってみたら、『ボールを投げるって気分がいいな』『ボールを打ってあんな飛んでいったらこんな気持ちがいいんだ』ということを体験してほしいんですよね。

それをお父さんお母さんと一緒に味わってもらえれば一番嬉しいとそうなる思います。今日はどうぞ思い切ってやってください」

大きな注目と歓声を浴び、挨拶を行った王代表

そして、さらに豪華ゲストが登場。侍ジャパンの井端弘和監督も応援に駆けつけた。「PLAY KIDS」が開催される2日間はここ東京ドームで、『ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vs韓国』が行われた日でもある。

熱戦を前にユニフォーム姿で登場した井端監督も、参加者に激励のメッセージを贈った。

「私も50歳になりましたが、親子で野球をやった経験は今でも鮮明に覚えています。そういった機会をこの東京ドームという、侍ジャパンやプロ野球選手がやる球場でできることは素晴らしいことだと思います。

今夜、その侍ジャパンがこの場所で試合をしますので、そこも踏まえて応援していただけたらなと思います。今日は一日楽しんでいってください」

この日から2日間、指揮を執った侍ジャパン・井端弘和監督

ここではピッチングやバッティング、ベースダッシュといった野球の動きとともに、ソフトボール・ティーボールそしてBaseball5といったベースボール型スポーツを一度に体験できる場がつくられた。

まさに「野球界が一つに」なったこの空間で、親子一緒に打って、走って、守り、存分に楽しめる2時間となっていた。

一度にBaseball5(写真上)やティーボール(同下)も体験できる盛りだくさんな取り組みに

王代表と栗山副代表も各所を回り、直接子どもたちと交流を深めた。この日は親子合わせて約1500人が来場。保護者たちの憧れの視線を浴びながら元気いっぱいの子どもたちと一緒にプレーし、笑顔が自然と溢れ出た。

栗山副代表は”全力投球”を受け止めた

王代表はイベントを通じて、野球界がさらに一つになるための確かな手ごたえを感じたとともに、参加者した子どもたちへ一つリクエストを送った。

「この大会を開催するにはプロやアマチュアそして女子野球、さらにはソフトボールやティーボールなど日本の野球界の多くの皆さんたちの協力をいただきました。

皆さんがこのように賛同いただくことで、我々も横のつながりが深いものになります。

これができればできるほど野球をさらに広げられると思うので、我々も皆さんのためにね、もっともっと楽しい催しをできるように、これから場を増やしていきたいです。

また、今回参加してくれた皆さんも楽しむと同時に、友達と一緒に野球をやろうよと。野球は楽しいぞっていうことを、たくさん広めてほしいなと思います」

王代表も自ら子どもたちの元気さに拍手を送った

2日目のステージプログラムでは栗山副代表が「野球ママに質問」

2日目の16日は、ステージイベントがより充実した。東京ヤクルトスワローズダンスチーム「Passion」や東北楽天ゴールデンイーグルス公式チアリーダー 「東北ゴールデンエンジェルス」によるパフォーマンスが披露された。

侍ジャパン公式マスコット「たまベヱ」も加わり、子どもたちとダンス教室も行われた。

ステージプログラムではプロ野球球団のチアリーダーがパフォーマンスを披露した(提供:球心会)

午後は「ママトーーク!」と題したトークイベントも開催。野球少年少女のママでもある根本美緒さん・青木佐知さんをゲストに迎えた。ここでは栗山副代表が2人の“野球ママ”に本音を引き出すコーナーが展開された。

根本美緒さん・青木佐知さんをゲストに迎えた「ママトーーク!」(提供:球心会)

これらのイベントも王代表の語った想いが具現化されたものであった。設立会見時、以下のように語っていた。

「私は子どもさんだけと考えず、特にお母さんも大事だと思っています。

お母さんが子どもと一緒に野球をやってみて、『野球って面白いね』と思ってもらえれば『あなたもやってみな』となることにも繋がります。

親子で体験してもらうことが大事だと思うので、そういう機会を作りたいです」

セントラルパークやラクーアガーデンでは2日間、ヒットトラックやストラックアウトなどが各所に設けられ、たくさんの子どもたちが野球に気軽にかつ楽しく触れられる場が醸成された。

ストラックアウトなど、気軽に野球を楽しめる場所が設けられた(提供:球心会)

大盛況の中で終えた「BEYOND OH!PLAY KIDS」。

既に野球をやっている子どもたちはもっと野球が好きになり、初めて野球に触れた子どもたちは「自分もやってみたい!」と、一歩踏み出すきっかけとなる2日間となった。

今後も球心会は、“世界的なヒーロー”を生み出すためのチャレンジを続けていく。

(おわり)

【関連記事】
王貞治氏・栗山英樹氏らが「球心会」設立を発表 “BEYOND OH!PROJECT”のもと、「世界的ヒーローが生まれ続ける未来」を創る

関連記事一覧