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「設立したときの夢や想いは今も忘れていない」大倉智代表が描くいわきFCの未来 〜いわきFC 特別連載企画(最終回)〜

いわきFCのユニフォームを着る意味

昨年は震災から10年。津波に飲み込まれた建物などは復旧し、コロナ禍に見舞われながらもそれぞれの街は活気を取り戻している。

いわきFCと震災は切り離せない。真紅のユニフォームでプレーすることには特別な意味が込められている。選手たちにも伝え続けていることだ。

コロナ禍の前までは、毎年入団する新人選手に福島第一の中に実際入る機会を設けていた。21年からはその代わりに、双葉郡の原発伝承館に行き震災当時の話を語り部に語ってもらうなど、クラブの歴史を理解してもらうよう取り組んでいる。

いわきFCのユニフォームでプレーすることは特別な意義がある(©︎IWAKI FC)

「クラブが設立したきっかけというのは震災だということですよね。僕からも最初のミーティングで土地を見ながら、何のためにこのクラブができたのかを話しています。プロとしてこのチームでプレーする以上はしっかり理解をしてほしいと思っています」

そして、”90分間倒れないフットボール”このコンセプトも理解・実践できるよう説いている。

「自身の成長に繋がるし、どこに行ってもベースになりますから。そこはしっかりやっていこうとを常々伝えています。理解をして自分なりに噛み砕いて動ける集団と自負しています。

とは言っても、平均年齢23歳(21年当時)の若いチームなので、大いに楽しんで成長できる場に使ってもらいたいなと」

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