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「見えない障壁がどんどん壊れていくのを感じた」クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 岸岡智樹のラグビー体験会 自らつくるコミュニティから広がる楕円の絆

最も楽しかったと語るパスとスクラムの実践コーナー

ここからは2つのグループでパスとスクラムの体験に。岸岡がパス、山本がスクラムを参加者の方々に教えながら実践する時間になった。

岸岡はスクリューパスでの投げ方のコツを伝授。時折笑いを交えながら楽しんでもらえるように工夫を凝らした。

スクリューパスのレクチャーを行う岸岡

「スクリューパスは回さない、回るんです。手ではなく、ボールの向きを変えます。でもやってみてください。手が変わっちゃいますから(笑)。ボールを変えるんですよ!あとは、掴むと浮いてしまうのでボーリングをイメージしてみてください」

ボールを上に舞上げる実演も行った

スクラムではまず山本が体勢を決めるポイントを伝えた。ここでなんと1対1で山本と組むことに。その力強さに体が瞬く間に浮き上がるほどのパワーを一人ひとりが体験した。

山本との​​1対1で組み、プロの技を体感した

さらに、2人がプロップ・山本がフッカーとなり3人でも組むことに。山本はこのように解説した。

「スクラムは組む前が大事で、体勢をセットした時に悪い姿勢だと相手に押されてしまいます。あと、フッカーは特に強さが必要です。その強さにプロップがついて行くイメージです」

ポジションを固め、お互いに掴むとすでに”おぉ”と驚きの声が上がる。3人で体を前に進めると皆感激のリアクションを見せた。

3人でスクラムを組む体験も行った

参加者からはその場で質問も寄せられた。山本が試合や練習でスクラムを組んでいる時のことを問われると、

「特にマルコム・マークスは力がとても強く、覆うように一人で持っていく感じなので、僕も体が隠れるくらいです。もし、フッカーの身長が僕より低い場合は僕が肩のラインに合わせるように意識しています」

これらの体験は、参加者から一番嬉しかったと寄せられたコメントで、

「ボールを回転させながら真っ直ぐ投げるのがどれほど難しいか分かりました」

「現役選手と実際にスクラム組めるなんて本当にすごいことです」

などと、挙げていた。

開始前から寄せられた「次もやってください」の声

最後はタッチラグビーでの試合体験。4チームに分かれて2試合ずつ、寒さを吹き飛ばすかのように全員が駆け回る。

岸岡から教わったパスを早速決めたり、楕円を持ってコートを精一杯駆け回った。トライを決めた際にはチームみんなで喜びあい、一方で悔しさの中にも笑顔がたくさん見られた。

タッチラグビーで試合を行った

約2時間のラグビー体験会は怪我なく無事に終了した。初の取り組みだったが開始前からすでに「2回目ぜひやってください」と岸岡に声がかけられ、終わってからも、「また楽しみにしています」と次々にリクエストを受けた。

参加者からはパスやスクラムの体験以外にも全体を通して、

「子どもたちに教えているのですが参考になりましたし、自分も実際に体を動かせたのでリフレッシュになりました」

「大人だけのラグビー体験会ってあまりなく、そういうのがあればと思っていたので参加できて嬉しかったです」

「観戦にも行っているので、新しい見方が増えそうで次行くのが楽しみです」

と喜びのコメントが挙がった。

岸岡も終えてみて、「お互い初対面の方も多かったと思うのですが、ラグビーという共通言語のもと、楕円にふれることで見えない障壁がどんどん壊れていくのを感じました。これがラグビーの良さだと思います。

感謝の声をたくさんいただきましたので、小さいことから広げていくことでこれからも続けていきたいです」

と参加者の期待に応えていきたい想いを明かした。

岸岡・山本両選手はシーズンの戦いが続く。己を高めるとともに、ラグビーを通じた絆の輪はさらに広がっていく。

(おわり)

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