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G.G.佐藤”1日契約”で8年ぶりの現役復帰!「今日はみなさんをファンタジーの世界へお連れします」〜引退試合ドキュメント前編〜

「感覚掴んできました」1打席目から安打

埼玉先発の野村裕樹が1回表を無失点に抑え上々の立ち上がりを見せた。その裏の攻撃。先頭打者としてG.G.佐藤が打席に向かう。ロッテ時代に登場曲にしていた少女時代の「Gee」乗って打席に向かうと大きな拍手が包んだ。

この日は浦安運動公園野球場に許可をいただき、応援団による鳴り物とマスク着用の上で声を出した応援が再スタートしている。1塁側の埼玉応援団からは、ロッテ時代の応援歌が演奏され、ジャンプを交えながら声援を送った。

引退試合に花を添えようと埼玉球団がロッテ応援団に働きかけ、今回特別に”復活”した。

3塁側応戦席からはロッテ時代の応援歌が流れた

バットを地面に平行させ、感覚を研ぎ澄ますお馴染みのルーティンのあと、神奈川の先発石井涼の初球は138km/hの真ん中高めストレート。フルスイングした打球はバックネットに突き刺さるファールで、捉えきれない悔しさからか苦笑いを見せた。

1ボールから再びファールの後の4球目、振り切った打球は詰まりながらも中前に落ちる安打に。1塁上で両腕を掲げ回すパフォーマンスで喜びを表した。

「1打席目は速いと感じましたけども以降は感覚を掴んできました。最初押されている感じはありましたけども、修正してよくなりましたね」

さすがはNPBで主軸を張った強打者。打席の中ですぐに適応し結果を出した。そして続く3番・根井(ねのい)大輝の本塁打で先制のホームを踏んだ。

ブランクを感じさせないスイングで中前に運んだ

2打席目は早くも次の回、1死3塁のチャンスで迎える。1回裏の途中から雨足が強くなり、打席にもうっすらと水溜りができ始めた中での場面。

初球の変化球を思い切り引っ張り、強襲の当たりは三塁手の正面。しかし、ここで送球が逸れ走者は生還し、自身も1塁へ残った。

3打席目は両軍さらに1点ずつ加えた4−2で迎えた4回裏。先頭打者として打席に立ち、ここでも初球ストレートを振り抜いた。

「2打席目が終わってなんとかいけそうな感じがしました」

その言葉通り、打球は鋭いライナーで左翼線をフェンスに向けて飛んでいった。2塁打コースながら雨で地面が滑りやすくなっていたこともあり1塁でストップ。試合前と後にも「足テーピングでガチガチに巻いています」と語っており、慎重を期した。

その後、敵失と四球で3塁まで進塁。2死満塁から6番・片山の2点二塁打で悠々と本塁へ生還した。

この後片山の二塁打で本塁へ生還し

そして最大の見せ場は”現役最終打席”となる5回裏にやってくる。

つづく

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