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「割り切り方はチームの中でトップクラスだったと思います」久保康友 プレッシャーに負けない思考力「野球は確率論と考えています」 〜阪神・DeNA時代編〜

阪神最後の1年、リリーフに転向「勉強になった」

13年は藤川球児がこの年からメジャーリーグに挑戦したこともあり、リリーフに転向。開幕当初はクローザーを担いプロ初セーブを挙げると、途中には故障での離脱もありながらも復帰後はセットアッパーとして終盤にマウンドに上がった。

この年は自己最多の44試合に登板し、防御率2.85とリリーフでも順応したところを見せた。

ただ、これまでと違ったポジションで結果を残した久保だが、自身では全く満足していなかったという。

「勝ちパターンの一番重要なところに絡めなかったんです。リリーフの1番手としてチームに貢献できなかったことが自分の中には残っています。リリーフ専門でずっとやっている選手の考えや、身体のつくり方などは(先発とは)全然違うんです。

僕はリリーフで何年も長く成功できなかったというのがありますし、トップクラスにはなれなかったです 。そういう意味で自分で厳しいかもしれないですね(笑)」

このリリーフでの経験は、自身にとって「すごく勉強になった」と語る。昨年在籍した兵庫ブレイバーズでは若い選手を指導する際にも活かされていた。

「(取材当時、)今は独立リーグでプレーをしてますけれども、選手たちからたくさんリリーフについて聞かれるんです。

ただ、僕はリリーフでは成功していないですし、(リリーフで)ずっとやってきた選手の言葉は全然違うので、『成功例として、あの選手はこう話していた』とか、『この選手はこういった調整をしていた』といった伝え方をしています。『俺はできなかった』って(笑)」

先発・リリーフ両方の経験が若い選手へのアドバイスへと活きている(球団提供)

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