ウエノラボ2023開講! 上野由岐子選手が中高生に伝えたピッチングで大切な2箇条とは?

第2回で上野投手自ら提案したこととは?

中高生の部は12時前に終了し、上野選手が報道陣の取材に応じた。約2時間半の濃い時間で、最も伝えたかったことを改めて振り返った。

「なぜこんなに繰り返して同じことを言うのかも含めて伝えられた思います。ピッチングは”力じゃないよ”というのを私は一番伝えていきたかったし、脚を使うことで、もっと楽にいいボールを投げられることを感じて欲しかったです。そこは念入りに指導できたと思いますし、手応えは結構あります(笑)」

その後の学生さんへの取材時に上野選手から教わったことについて訊ねると、「力まないことと、両脚の力の入れ方の2点を教わったので継続していきたい」とコメントしていた。上野選手の教えは確かに浸透していた。

上野選手の熱心な指導はこの2時間半で確かに伝わっていた

なお、前回のウエノラボでは冬の時期に月1回ずつ3回に分けて行ったが、今回は夏の時期に2日間連続での内容へと変えた。それは上野選手が考えて提案したことだった。

「毎日体の状態が変わるということも感じてもらいたいのもあって、あえて2日連続にしました。日程が土日に試合があって連投をしなければいけない展開が必ずあることを考えたときに、土曜日はいいピッチングできたけども日曜日は疲れちゃってできないではダメ。

トーナメントになると日曜日に一番大事な試合があるわけなので、そうなった時に疲れた中でも勝つためのピッチングをするにはどうしなければならないか。

昨日と今日のピッチングをどう変えていくべきかを肌で感じてほしいというのもあったので、あえてその2時間半という長い時間にしたり、2日間連続で行う意図もありました」

時間そして日数も明確な意図があった

ウエノラボは、次世代を担う中高生から大学生が次のステップへ羽ばたく貴重な場となっている。

上野選手も「”将来日本代表になりたい”という高い目標を持っている子たちを公募していますし、その志を今後も大事にしていきたいです」と今後の講習に向けた考えを語った。

その一方で、未来を担う選手に伝えたいメッセージがあった。

「ピッチャーって楽しいポジションなんだよと。結果云々だけはなく、自分がどう楽しく投げれて、仲間と一緒に試合を楽しめたかが大事だと思っています。

ソフトボールって楽しいな、また卒業後も続けて将来は実業団でやりたいという気持ちを持てる楽しみ方をソフトボールを通してつくってくれたら嬉しいなと思います」

ピッチングは楽しい”ことも合わせて伝えた

今シーズン、デンソーブライトペガサスに入団した坪野三咲投手は第1回の受講者。早くも実業団へと輩出したウエノラボは、今後ソフトボール界の更なる発展に寄与していく。

(おわり)

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