「第30回 全国身体障害者野球大会」千葉ドリームスター ”この大会はエースと心中” 日の丸同士の対決で見えた目標

2試合目も前日同様に初戦で、9時にプレーボールとなった。1回表、マウンドに上がった城は先頭で打席に立った早嶋といきなり直接対決。

両者は日本代表で同じユニフォームを着ただけでなく、城がアローズ在籍時は同じ中国・四国地区でしのぎを削ってきた。ただ、ここでは力んだのか2球目が早嶋に当たり死球に。

その後2死1・2塁でビッグプレーが飛び出す。5番・萩原の打球がセンター方向にライナーで飛ぶと、中堅を守る藤田卓がスライディングキャッチ。

三浦と共に初期メンバーの藤田は右腕一本でプレーし、投手を中心に内外野も守れるユーティリティプレイヤー。背番号1が守りでチームのピンチを救った。

チームをピンチから救った藤田(写真右)

2回まで0−0。両投手が1安打に抑え、投手戦の様相が見えた中で試合が3回に動く。城が先頭の早嶋から四死球を与え1・2塁のピンチになると岡山の3番・井戸が右前に運び2点を失う。その後も制球が乱れ1被安打ながらこの回5点のビハインドを背負った。

土屋ヘッドの声掛けで円陣が組まれ、切り替えて攻撃に。打撃陣は焦って手を出したいところを堪えながら球を見極め、連続四死球で1死1・2塁のチャンスをつくるもあと一本が出ず本塁が遠のく。

4回の城は立ち直り、3者凡退の投球で味方の逆転を信じた。試合が既に90分を超えていたため4回裏が最後の攻撃に。

ただ、この回も2死ながら1・2塁のチャンスを再度つくるも後続が倒れ無得点。0−5でゲームセットとなった。

戦況を見つめるドリームスターナイン

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