「第30回 全国身体障害者野球大会」千葉ドリームスター ”この大会はエースと心中” 日の丸同士の対決で見えた目標

夏の地区大会に向けて「高レベル投手の生きた球を」

土屋ヘッドは、「エースである城と心中するつもりで送り出したので、本調子でなかったですが変えるつもりは微塵もなかったです。相手もエースが投げてくれましたが連打は難しいので、四球や失策を誘いたいと考えていました。やはり得点できるチャンスが少なかったですね」と振り返った。

ただ、続けて「先行して守備力で凌ぐと考えていたので、序盤は理想の展開でスタートできました。守備力がさらに向上していて、全国のチームとも遜色はないと感じました」と収穫も語った。

序盤は構想通り、守りで互角の戦いを見せた

上位進出とはならなかったドリームスター。しかし、次の戦いに向けた準備はその翌々週から始まっている。8月には関東甲信越大会が東京で開催され、この秋の選手権そして来年の選抜大会の出場権がかかっている。

土屋ヘッドは今後の課題について「打撃力に尽きます」とはっきり述べた。

「私が身体障害者野球に携わってから、特に投手のレベルが格段に上がっています。そういった投手を打つには、健常者チームと練習試合を組んでレベルの高い投手の生きた球を体感するしかないです」

と話した。早くもその言葉通り健常者チームとの練習試合を組み実戦での練習も行なっている。来年神戸の舞台に立ちこの悔しさを晴らすべく、夏がこの先一番の山場となる。

(おわり)

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