ファイターズ 新ボールパークが生み出す共同創造空間「北海道の新たなシンボルになる」

社会的課題にもアプローチ

23年にオープン予定のF.VILLAGE。このような大規模で行うプロジェクトは世界的にも事例は多くない。ボールパークやまちづくりを通じて社会的な課題にもアプローチしていきたいと語った。
 
「2つの社会的な課題にアプローチできると考えています。1つは少子高齢化。世界的にも高齢化先進国の日本において、このプロジェクトが促進するコミュニティの醸成によって人々の生活を豊かにする効果があるということを示していきたいです」
 
2つ目は、今そしてこれからの人々に向けてこう続けた。
 
「働き方改革やAI技術が発展し、余暇の時間が増えると言われるじゃないですか。より一層余暇の過ごし方が生活の豊かさを高める上で重要になる中、ボールパークを通じたスポーツ・エンターテイメントが人々に楽しみや豊かな時間を提供することに益々価値が出てくるのではないかと。その期待に応えられるサービスを提供したいです」
 
4月13日に起工式が行われ、いよいよ建設が開始。球団経営、そして現場の監督・選手たちも挑戦し続ける精神で球界の常識を打ち破ってきた。今回も世界で類の見ないボールパークの実現が、スポーツ界の新たなモデルケースとなっていくのではないか。

(取材/文 白石怜平)

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