
アルバルク東京が「SHIBUYA×ALVARK Season Project」発足!渋谷のラジオで語られた区と関わりと今後の展望
10月2日、アルバルク東京が「SHIBUYA×ALVARK Season Project」の発足を発表した。
来シーズンから江東区の新アリーナへ移転するアルバルク東京が、現在ホームタウンとしている渋谷区と今後も連携を深めていくためのプロジェクト。
新たに立ち上がったこの取り組みなどを「渋谷のラジオ」の特別番組「渋谷のラジオとスポーツパーソン」内で特集した。
番組では地域活動を担当する尾郷智香さんについて紹介するとともに、チームが行っている地域活動や展望などについても語られた。
(表紙写真: ©ALVARK TOKYO、渋谷のラジオ 文:白石怜平)
バスケ業界そしてアルバルク東京に入ったきっかけ
同番組はスポーツに関わるゲストを招待し、競技の魅力やスポーツとともに歩んできたゲストのストーリーを共有する番組。
今回は、チームのコミュニティ・SRグループでアシスタントマネージャーを務める尾郷さんが登場した。番組の最初は尾郷さんのこれまでのストーリーについて展開され、アルバルク東京へ入るきっかけなどを語ってもらった。
大学時代に土木工学を学び、その後建設コンサルタント業界にて震災復興や防災教育などを行っていた尾郷さん。

その防災について、「大切なことなんだけども後回しにされてしまいがちなところを、どうやったら多くのひとに伝えられるのかな?と常に考えていました」と自身の中で課題意識があったという。
そんな中、ある企画と出会ったことが転機となった。
「Bリーグが『B.HOPE』というCSR活動を行っており、その取り組みの中に『防災バスケ』があることを知り、小学生からバスケしていた私にとって『これだ!』と思いバスケ業界に転職しました」
最初は京都ハンナリーズでキャリアをスタートし、スポンサー営業をしながら地域活動を行い約3年ほど在籍した。そして、東京都出身ということもありアルバルク東京へと”移籍”し現在に至っている。
10月に発足した「SHIBUYA×ALVARK Season Project」
後半からはチームの地域活動についての話題に。アルバルク東京は、10月2日に「SHIBUYA×ALVARK Season Project」を発表した。今シーズンを通じて現ホームタウンの渋谷区と連携した取り組みを続々と行う予定である。
チームは来シーズンより、江東区青海の「TOYOTA ARENA TOKYO」へとホームアリーナを移転する。
2016年よりホームタウンを渋谷区に制定しているチームとして、来年以降も築いてきた関係をさらに発展させていきたい想いを込めている。

使用ロゴは一般社団法人シブヤフォント協力の下で作成。
渋谷でくらし・はたらく障がいのある人の描いた文字や絵を、渋谷でまなぶ学生がフォントやグラフィックパターンにしたオリジナルデザインとなっている。

アルバルク東京はこれまでもシブヤフォントとのコラボグッズを3回販売しており、今回のプロジェクトロゴは、その取り組みを繋げてきたものとして示している。
渋谷区での取り組みを継承しながら、今後も持続可能な形で続けていきたいという意図を込めて過去使用してきた3つのフォントやパターンを組み合わせた形としている。
プロジェクトの第一弾は、まちのコイン「ハチポ」の導入からスタートしている。渋谷区が運営する地域のコミュニティコインで、開催中のキャンペーンに参加すると定められたポイント数のハチポを得られる。

換金するものではないが、区内のお店やイベントでの”体験”にて活用することができ、地域の活性化のツールとなっている。
区内のホームゲームやイベントに来場し、ブースにきた方を対象にハチポの付与が行われており、第二弾以降も順次展開される予定である。

プロジェクトで実現したい構想とは?
上述の通り、チームは以前から渋谷区を始め地域に密着した活動を行ってきた。放送で尾郷さんが披露してくれたのが今年1月に渋谷区立千駄谷小学校に訪問した際のことだった。
「千駄谷小学校放課後クラブ」と題し、1・2年生を対象とした計26名の子どもたちと一緒に「SDGsカードゲーム」で遊ぶコーナーを設けた。
この「SDGsカードゲーム」は、文化学園大学の学生が渋谷区の子どもたちがSDGsを楽しく学べるようにと企画からデザインまですべて担当したもの。

チームが区と提携している公民連携制度であるS-SAP(シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー)協定の仲間である同大学との連携授業という形で行われた。
「このゲームは、課題と解決策があって『アルバルク東京ではこうアプローチしている』というのをカードゲームを通じて学べるというを学生さんたちに考案いただきました。
文化学園大学さんがデザインに長けている大学さんなので、見た目だけでも楽しめるようなものを制作いただいたので、それを放課後プロジェクトの一環で訪問しました」
尾郷さんも実際に参加しており、その時のお話も明かしてくれた。
「最初は難しいかもしれないと思っていたのですが、子どもたちの理解するスピードがすごくて(笑)。もう1回やろう!って何度も言ってくれました。あとは参加するだけではなく、一番カードを獲得できた子には、どれがSDGsの目標の中で気になったのかを発表してもらいました」

この活動を他の学校にも展開していきたいというのが最初の構想であると話し、続いて「まだあるんです」と尾郷さんが自ら切り出して、もう一つ進行中の取り組みを共有した。
「渋谷区内で分別といったゴミに対する学びについて、地域の子どもたちに授業の形で提供することをプロジェクト内で行いたいです。
子どもたちが学んだことを書き出して、それをマスコットキャラクターのルークのゴミ箱に反映させるような取り組みを今進めているので、ぜひ実現させたいです」
「渋谷区からアルバルク東京をハブとして展開」
番組の終盤、渋谷で行うからこそできることや今後の展望について語った尾郷さん。
渋谷区さんが『ちがいを ちからに 変える街。』と掲げている通り、違いを受け入れて新しく挑戦していくことが特徴だと感じています。
今後も新しい取り組みを渋谷区を中心に行っていき、アルバルク東京をハブとして他の都内の地域にも展開してきたいと考えています」

番組の内容は渋谷のラジオ公式noteで全編公開中。尾郷さんのこれまで仕事で関わっていく中でのエピソードや、アルバルク東京の魅力についても多く語っている。
【関連記事】
「リーダーシップを持って積極的に取り組みたい」アルバルク東京・テーブス海 期間限定ショップのイベントに来店 ファンと交流し、新シーズンに向けて語った決意