「フィジカルを活かした攻めの姿勢で」アルバルク東京 笹倉怜寿 昨年の悔しさを胸に臨む復帰2年目の新シーズン

ついに明日開幕するBリーグ 2022−23シーズン。B1東地区に所属するアルバルク東京は4シーズンぶりの優勝に向けて来たるシーズンに備えている。

PGを務める笹倉怜寿は、今年アルバルク東京への復帰2年目のシーズンを迎えようとしている。

1年間の期限付きで移籍した仙台89ERSでは、レギュラーとして年間通じた活躍を見せ存在感を発揮した。そして残留か復帰かで悩んだ末、アルバルク東京でプレーすることを選択。

全2回の後編である本編では、決断に至った経緯や昨シーズンの苦労などを語った。

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(取材協力 / 写真提供:アルバルク東京、取材 / 文:白石怜平 ※一部敬称略)

「トップのチームで再びチャレンジしたい」アルバルク東京に復帰

シーズンが終わり、1年の期限が迫ると今度は「残留」or「復帰」の決断をしなければならなかった。双方から”ラブコール”を受けており、当時24歳手前の若武者の心中は察するに余りあった。

「ありがたい話、(仙台の)チームメートからも『残ってほしい』と言っていただきましたので、かなり悩みました。あとは、この年にB1へ昇格できなかったのでやり残した感がすごくありました」

悩んだ末にA東京で再び挑戦することを決めた(写真左)

自身は年間通じて活躍したが、移籍の決め手であったチームをB1昇格へ導くこともミッションに課していた。その目標を達成できていなかったことも悩む要素になっていた。

ただ、時間は待ってくれない。最終的に下した決断はA東京への復帰だった。

「仙台でプレーをした経験がB1のトップチームでどれだけ通用するのかチャレンジがしたい。それが一番でした」

ルカHCから授かった3つのポイントとは?

A東京へ再び戻ってきた笹倉。”ピリピリした雰囲気に圧倒された”1年目だったが、復帰初日のことを尋ねると「今回は心の準備をして戻ったので、大丈夫でした」と笑みを交えて語った。

そして笹倉の成長を誰よりも考え、経験を積ませるべく仙台と送り出したのがルカHC。この1年の経験を発揮してほしいと直接期待をかけてもらった。

A東京ではPG専任でプレーしている

仙台ではPG・SG・SFと3ポジションを担っていたが、A東京ではPG専任となった。新たな役割に順応するためここでも自らコミュニケーションを重ねた。

「PG専任というのがアルバルクでは初めてになるので、『PGとして何をしていくのがいいか』を僕から直接訊きに行きました。ルカHCからは、『ゲームをコントロールすること』『ミスをしない』『若手だけれどもリーダーシップを発揮すること』この3点でした」

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