
川崎ブレイブサンダース 津山尚大 チームの窮地を救ったシュートにあった綿密な準備と心構え
B1第21節の初戦、川崎ブレイブサンダースはサンロッカーズ渋谷との接戦を制し、相手の連勝を5でストップさせた。
最終Q残り1秒まで同点という一点を争う緊迫した試合、津山尚大は15得点を挙げ勝利へと導いた。
特筆すべきはその内容で、試合終了残り2分を切った土壇場に逆転となる3Pシュート、直後に追いつかれた後にもジャンプショットを決め再度リードを奪うなど、チームを窮地から救う得点を次々マークした。
アリーナのボルテージを最高潮にさせたその3Pシュートのシーン、これは準備の賜物だった。
「積極的に自分のプレーができていましたし、田中大貴さんも激しくフィジカルに自分のところへ来てたのですが、でも“決めるべきシュートは必ず決めよう”と準備はしていました。
それが第4Qの残り1分ぐらいのところでそのタイミングが来たのですが、その意識を持ち続けながらやっていました」

津山が述べた“準備”。これは気持ちだけではなかった。川崎が誇る得点源の一人であることから、必然的にマークは厳しくなる。そこに負けないための準備を日頃の練習から取り組んでいた。
「普段からコンタクト練習はしてますし、自分のワークアウトでもコーチにディフェンスをつけてもらうなどして常日頃から行っています。
4Qを想定して、例えば練習終わってきつい中しっかり走り込んで、その後コンタクト練習するとか、常に第4Qの最後、勝負どころを意識した練習をしていた成果が出たと思います」

今季の平均得点は9.6点とほぼ2桁得点を挙げている津山。加入時に北卓也GMから「日本人選手で2桁得点を挙げられる選手」と期待を受けた通りの働きでチームを牽引している。
開幕時から「今シーズンはシュートを打ち続けること」をテーマに掲げている津山。年明けにあった2度目のバイウィーク期間も、
「シュートを打ち切ることを意識して、どんな体勢であろうが・どんなタイミングだろうが、マークにつかれていようと、自分が最後に打つしかないというシュートを打ち切ろうと。それを常に考えて練習していました」
と自身の武器を磨き続けた。特に31日の初戦は全てのシュートが勝利に直結しただけに、
「何十回、何百回と練習しても一つ二つしか試合中使える場面はないのですが、でもそのために練習をしていたので、その場面が来てなおかつ決められて良かったです」と冷静に振り返った。

琉球ゴールデンキングスやレバンガ北海道といった上位チームにも勝利するなど、波に乗ろうとしている川崎、チームがさらにステップアップするため、意識していることを述べた。
「ジェフさん(勝久ジェフリーHC)さんのバスケットをみんなが日々体現しようとしていますし、ここからもう一段階ギアを上げて成長するには、一人一人の役割プラスアルファを何か一つでもやらなければならないと思うので、全員でそこを意識してやっていきたいです」

直近6試合で3勝3敗とチームは五分の戦いを見せている。ここから勝ちを積み重ねるため、後半戦も得点源となり牽引していく。
(写真 / 文:白石怜平)
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