
サンロッカーズ渋谷 2ヶ月ぶりのホームで連敗ストップ クレモンズとトラビスが共に20得点以上の活躍を見せる
3月5日「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 第23節」が行われ、サンロッカーズ渋谷(SR渋谷)は群馬クレインサンダーズ(群馬)と対戦。
ホームの青山学院記念館で行われた試合はSR渋谷が連敗の嫌な流れを吹き飛ばす活躍を見せた。
SR渋谷が第1Qに22得点で13点をリード
開始からSR渋谷が主導権を握った。その主役はアンソニー・クレモンズ。
15秒に3Pシュートで先制点を挙げると、そのまま勢いづきもう2本3Pを決めるなど第1Qだけで14点をマーク。ディフェンスも強度高く保ち、22−8と大きくリードした。

第2Qでは群馬はすぐに修正し、トレイ・ジョーンズを中心に反撃を開始。常に先に得点を挙げてこのQでは16−15とわずかながら群馬が縮めた。
SR渋谷はQの終盤にジョシュ・ホーキンソンが小刻みに得点を重ねるなどで群馬の追撃を最小限に防いだ。

第3QからSR渋谷が再び吹き返し連敗を止める
第3Qからは再びSR渋谷が盛り返した。ここでもリード・トラビスが躍動した。すでに10得点を挙げているトラビスはジャンプショットを重ねると、ダンクシュートも決めてサンロッカーズファミリーを大いに沸かせた。

ルカ・パヴィチェヴィッチHCに試合後、ハーフタイムでもう一度リードを広げられた要因について聞いた。
「本当に群馬さんは強いです。そんな相手に勝ち続けるのは40分間勝ち続けるのは難しい。常にコーチは結果を見ています。
どう群馬のオフェンスでうまくいっているところ止めるか・逆にディフェンスの弱点をどうハーフタイムで話してクリアにして選手に伝えています」
そしてコートでプレーするトラビスにも問うと以下のように答えた
「我々は”一貫性”を持ってプレーすることを心がけています。群馬さんはトップチームでオフェンスもタレントが揃っているチームなので、40分間止めることは難しい。
その代わり相手が嫌がることをやろう。その中で一貫性を持ってそれをハードにどのくらいできるかを集中して取り組みました」
第4QもSR渋谷の勢いは衰えることなく18−8とディフェンスも機能し、82−51で連敗をストップした。

2ヶ月ぶりのホームで勝利をプレゼント
試合後、ルカHCとトラビスは揃って前節に横浜ビー・コルセアーズ戦に連敗したことについても触れた。
ルカHCは「40分間強度を保ちながら自分たちのプレーを遂行しきれずに2敗を喫してしまった横浜BC戦から立ち直り、モチベーション高く戦うことができた」と語ればトラビスも、
「横浜相手に僅差ながら2連敗してしまったことから学び、これではダメだと自分たちを奮い立たせ、モチベーション高く戦った」と発奮材料になったと語った。
そして何よりホームである青山学院会館では、2ヶ月ぶりの試合。黄色に染めたサンロッカーズファミリーの声援が何より力になったとルカHCは感謝した。
「2ヶ月ぶりに我々の最高のホームアリーナである青学に帰ってこられたことが一番大きかったと思う。
ずっとアウェーで戦ってきた中で、サンロッカーズファミリーの皆さんのエナジーは凄まじく、間違いなく勝利につながる大きな活力になった」
次は川崎ブレイブサンダースをホームで迎える。帰還したSR渋谷が敗戦を糧に次につながる大きな一勝を掴んだ。
(写真 / 文:白石怜平)