アルバルク東京 伊藤大司GM ラジオ番組で語った新HCの選定ポイントと今シーズンの見どころとは?

10月にいよいよ開幕するBリーグ2022−23シーズン。4年ぶりの優勝を目指すアルバルク東京は、かつてBリーグ連覇(2017-18、2018-19)を達成するなど5シーズン指揮を執ったルカ・パヴィチェヴィッチ氏が退任。

新たに、かつてリトアニア代表のヘッドコーチ(HC)を務めたデイニアス・アドマイティス氏を招聘し、新体制でシーズンに臨む。新HCに選定にあたったメンバーの1人がトップチームのゼネラルマネジャー(GM)を務めている伊藤大司氏。

伊藤GMは2020-21シーズンまでプレーしていた元Bリーガーで、2010年に前身のトヨタ自動車アルバルクに入団後、2016-17シーズンまで在籍した。

その後レバンガ北海道・滋賀レイクスターズと渡り現役を引退し、21年7月よりアシスタントゼネラルマネージャーとしてアルバルクに復帰。そして今シーズンよりトップチームゼネラルマネジャーに就任した。

伊藤GMは7日、池袋FMの新番組「池袋スポーツ&エンターテインメント」に出演。デイニアス氏に選定した理由や昨シーズンの振り返り、そして今シーズンの見どころを語った。

(写真提供:アルバルク東京、取材協力:池袋スポーツ&エンターテインメント、取材 / 文:白石怜平)

選定ポイントは「アルバルクのバスケを継承」と「対応力」

ー 昨シーズンは千葉ジェッツや川崎ブレイブサンダースと争い、僅差の東地区3位でした。GMから改めて振り返る昨シーズンはどんなシーズンだったでしょうか?

伊藤GM:シーズン通じ、怪我人が続出した点に悩まされました。シーズン終盤、チャンピオンシップに関しましても主力選手(アレックス・カーク選手やライアン・ロシター選手)が出れない状況でもありましたし、シーズン途中でもいい流れでチームが完成に近づいてきた頃にやはり怪我だったりコロナの影響で試合や練習が中断したり、そのような影響が大きく出たシーズンだったと思います。

ー 今シーズンなのですが、5シーズンチームの指揮を執り連覇にも貢献したルカHCが退任。かつてリトアニア代表でも指揮を執ったデイニアス・アドマイティスHCを招聘しました。その経緯を教えていただけますでしょうか。

伊藤GM:新しいヘッドコーチ選定にあたり、多くの候補者と面談をしてきました。もう10人近くですかね。それで、”アルバルクにとってどのHCがフィットするのか”をベースに話をさせてもらいました。デイニアスHCは、哲学という面でまず「規律を持ってプレーをすること」あと「勝つための準備をしっかりする点」を第一に掲げていました。

その中で昨シーズンのルカHCと同じフィロソフィー(哲学)を持っていたので、昨シーズンまでアルバルクが築き上げてきたものを継承できると感じました。

あともう一つは、デイニアスHCは試合中に”アジャストメント”、今も練習で”アクション”と”リアクション”ということをよく仰っているのですが、バスケットのコート上で様々なプレーが起きる中で、どう選手たちが対応できるか。

その積み重ねが勝利に繋がっていくという考え方を持っておりますので、「戦術に関してもオフェンス・ディフェンスに関しても、しっかり対応力を持って勝ち進もう」と。それはコート上もさる事ながら、怪我人やコロナ感染者などによる影響が出た場合すべてに対してです。

特に昨シーズンはアルバルクにとってチームが怪我人にも悩まされたことがありましたので、今シーズンは対応力を持ってチャンピオンを目指して頑張ろうということでデイニアスHCに決定いたしました。

今シーズンはいかなる状況に対し”対応する力”がポイントと語る

ー 今シーズン、藤永佳昭選手(前千葉ジェッツ)やジャスティン・コブス選手が加入し、生え抜きの田中大貴選手や吉井裕鷹選手ら代表クラスの選手とともに臨むシーズンになりますが、伊藤GMからアルバルク東京の見所を教えていただけますでしょうか?

伊藤GM:チームの対応力・アドバンテージによっていかに相手を倒せるかというのを重視した戦い方になってきます。これらを活用しチーム一丸となって相手を崩しに行くところが魅力になりますので、是非ご覧いただきたいです。

あとは個々人の力。もちろんチーム力で戦うのですが、アルバルクには日本代表クラスの選手がいたり、海外でも代表として活躍している選手もいます。やはり、田中選手であったり新加入したPGのジャスティン・コブス選手もいますので、選手の”アッ”と驚かせるプレーにも注目をしてほしいです。

番組には、中学時代に八村塁選手(ワシントン・ウィザーズ)とともに全国準優勝を果たし、昨年仙台89ersへの期限付き移籍から復帰した笹倉怜寿選手も登場。その際行った本メディア向け特別インタビューの模様も後日お伝えする。

(つづく)

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