川崎ブレイブサンダース 佐賀バルーナーズと初対戦 1勝1敗のイーブンで終えるも、前節からの連勝中で光った最終Qでの猛攻
3月23日・24日、川崎市のとどろきアリーナでB .LEAGUE 第27節「川崎ブレイブサンダース vs 佐賀バルーナーズ」が行われた。
競った展開が続いた中、初戦に勝利した川崎は最終盤で”雄叫び”の3Pシュートが決まった。
(写真 / 文:白石怜平)
初戦は最終Qに大きくリードし、川崎が先勝
Bリーグで初対戦となった川崎と佐賀の対戦。この2日間は「&ONE days Supported by 味の素(株)」が開催された。
川崎は「SDGs(持続可能な開発目標)」の中で定められている17目標のうち「3.すべての人に健康と福祉を」「8.働きがいも経済成長も」「11.住み続けられるまちづくりを」に焦点を当てた施策に日々取り組んでいる。
その取り組みをバスケット用語にちなんで「&ONE」と定め、20年9月に開始している。
「&ONE days」は来場者がSDGsについて学び、興味を持ってもらう機会として17すべての目標にチャレンジするという2日間である。
パラアーティストによる選手・ヘッドコーチの肖像画掲示や、勝利時のインタビュアーを務める体験などアリーナ内外で数多く展開された。
前節の三遠ネオフェニックス戦、同じ中地区の首位を相手に101-78と勝利。
ジョーダン・ヒースも復帰し、役者が揃うなどチャンピオンシップ進出に向けて反攻体制が整った。しかし、今節はロスコ・アレンが体調不良でメンバーから外れることに。
負けられない1戦が続く川崎、この試合も前節同様終盤まで競った展開となった。
開始早々に攻撃の軸であるニック・ファジーカスと藤井祐眞が2本の3Pシュートを決め、さらに前節で15得点を挙げた野﨑零也も3Pシュート含む6得点をマークするなど第1Qで21-14と幸先よいスタートを切った。
しかし、第2Qで佐賀が反撃を始める。
ヨーリ・チャイルズがファストブレイクからのシュートや、相原アレクサンダー学が一人でディフェンス陣を突き抜け得点を挙げるなど本Qで20得点。川崎は2点ビハインドで前半を終えた。
第3Qからは再び川崎が息を吹き返す。開始早々野﨑のシュートで同点に追いつくと、スティールからのレイアップシュート、さらに3Pシュートを決めるなどで53−51と川崎が逆転した。
野﨑は三遠戦の試合後、「3Qの入りがあまりよくなかったので、そこは修正しなければならないと思っています」と語っていた通り、1試合で改善してみせた。
そして最終Qも1点を争う展開が続いた。佐賀は2月に日本代表デビューしたジョシュ・ハレルソンのシュートで逆転。
ただ、ファジーカスがディフェンスリバウンドからのシュート、そして自身のアシストからトーマス・ウィンブッシュがペイントでのジャンプショットを決めるなど、川崎が再逆転しリードを広げた。
そしてこの試合を決定づけたのは藤井だった。残り2分30秒でヒースからボールを受けるとその場でジャンプショット。3Pシュートを決めるとそこから1分足らずでファジーカスから同じ場所でボールを受けると再びジャンプショット。
3Pシュートを立て続けに決めアリーナのボルテージは最高潮に。藤井も雄叫びを上げた。最終Qで21得点を挙げた川崎が初戦を制した。
篠山がB1通算300回目の3Pシュートを達成するも及ばす1勝1敗に