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2021若獅子インタビューVol6.#8 渡部健人「振ると決めたら中途半端なスイングはしない」

桐蔭横浜大学から2020ドラフト1位で入団した渡部健人(わたなべ けんと)。野手としての1位指名が2013年の森友哉以来とあってその期待は大きい。

春季キャンプはB班に参加し、プロの選手たちの中で心身ともに鍛えられた。

4月4日には一軍昇格を果たしたが、初めての打席では、結果を出さなければいけないというプレッシャーからか「何も考えられなかった」と振り返った渡部。プロ入り初本塁打は放ったものの、その後は思うような結果を残せず、同19日に抹消。今は、ファームで鍛え直す日々だ。

ファームでは、結果を残すことよりもフォームを固めることを優先。それができるようになれば自然と結果もついてくると思うからだ。

「打ちに行くときに横に力が逃げないように意識しています。重心が上がらないように横にスライドさせるイメージです。それをそのままぶつけることで、球を真っ直ぐ捉えられるようになりました」

と現在、イースタン・リーグトップを快走する9本塁打と好調の要因を明かした。

”本来いるべき”一軍の舞台へまずはフォームを固めている

タイミングは早めにとり、そこからはゆっくりと身体を動かすイメージ。すると、ボールがしっかり見えるようになり、高めの球に手を出さなくなった。

「振ると決めたら中途半端なスイングはしない。三振でもいい、という気持ちで強く振ることを心掛けています」

少し前、山川穂高がファームでリハビリをしていた約一か月の間、ゆっくり話をする時間ができ「最終的には自分のフォームを自分で見つけないといけないよ」とアドバイスをもらった。コーチからのアドバイスに自分でアレンジを加え、フォームが固まりつつあるいま、打率は2割6分4厘。さらにアベレージを上げて自信を付けていきたいところだ。

直近の数字の目標は本塁打25本、打点は50。

これは“ファームでの”目標だが、山川が一年目に圧倒的な数字を残していたと聞いて、「当時の山川さんを超えたいんです」と語気を強めた。

本来居るべきなのは一軍の舞台。

今は、この場所で揺るぎのない自信を掴み、一回り大きくなって昇格した暁には、あの日の悔しさを一軍の舞台で晴らして見せる。(写真は球団提供)

西武ライオンズ広報部

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