藤原恭大×小園海斗 初の野球教室で2人が送った次世代へのアドバイス~アンダーアーマー ベースボールフェスタ2023~
2人が子どもたちの打撃コーチを務める
両選手は打撃を担当。まずは藤原選手がケージ、小園選手がティー打撃側に就いた。打ち終わるとまた入れ替わり、フリーとティーの両方を見て回った。
ティー打撃では一人一人、ネットに打ち込んだ後にそれぞれが質問をした。全然芯に当たらないと悩む少年にはは小園選手が、
「怖がらずに練習からやっていくことが大事。怖がって避けちゃうとバットの先に当たるから、我慢すること」
とアドバイス。藤原選手は強い打球の打ち方を聞かれると、
「僕は小さい時からお父さんに「フルスイングしろ」と言われてきたので、力をつけるためにまずは全力で振ること」
と伝えた。ケージではマイクを持ちながらその場でバッティングを解説し、グループ全員が打ち終わると質問タイムに。
小園選手には、「大谷翔平選手はすり足でホームランを量産していますが、すり足と足を上げるのはどちらがいいと考えていますか」と寄せられた。
これを受けて「すごいな、中学生の質問には思えない(笑)」とレベルの高さに驚きを見せながらも、
「大谷選手のようなパワーはないので、僕は足を上げます。ただ、ノーステップの方が体は安定しますよね。僕もどんな球でも対応したいので2ストライクからノーステップにします。
大谷選手のようにあそこまで飛ばせるのは本当に凄いですけれども、安定するのはノーステップだと思います」と答えた。
グラウンド全体を使った練習を終えると2人から総括。藤原選手は、
「速いスイングができていたと思います。打球は体ができてくれば飛ぶようになるので、今後は変化球へ対応する必要があります。
中学生はこれから高校野球も視野に入れていくと思いますし、僕らと将来一緒に戦えるように頑張ってほしいです」
小園選手は改めて今後に向けて大切なことを説いた。
「全体的に強いスイングができていたので、それが一番大事だと思いました。これからたくさん食べて大きくなって、体を強くしてもっといい選手を目指してほしいと思います」
と話し、練習を終えた。
プロのスイングと打球を間近で見る機会に
次は子どもたちもお待ちかね、フリー打撃の実演コーナーに。一軍の舞台で活躍するプロの技を目の前で見れる機会となった。
休憩時間中にティー打撃で体を温めた2人。意気込みを聞かれるとそれぞれが「スタンドに入れてくれると思います」とやや謙遜しながら笑みを浮かべた。
まずは小園選手からスタート。初球から快音を響かせると、早くも5球目にはスタンドに放り込む。すると子どもたちから大きな歓声が上がった。
打った瞬間の手応えも十分と言い、「今のは行ったと思いました」とこの日一番の笑顔を見せた。
続いて藤原選手。「だいぶプレッシャーになりました」とこちらは苦笑いを見せながら打席に立つ。高校時代は大阪桐蔭春夏連覇時の4番として名を馳せたスラッガー。一番深い当たりでのスタンドインを目指した
しかし、使用球はプロで使う硬式球ではなく軟式球。強振するとボールが潰れて逆に飛ばないため、フルスイングが心情の藤原選手は苦戦。
小園選手も「僕はギリギリ(でのスタンドイン)を狙ったので」と戦友をフォローした。
スタンドインはならなかったが惜しい当たりも多くあり、子どもたちも「今のは行ったと思った!」「打球速い…」などと一球一球が驚きの連続だった。
質問コーナーでも大盛況に