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五十嵐亮太 日米23年のキャリアから語る日本野球の現在地〜前編〜「自分の特徴は何かを常に考えていた」

一方、メジャーでは6シーズンでFA権を取得できる。その前に3シーズンメジャーに登録されれば、年俸調停権とそこで選手の年俸がかなり上がることとの兼ね合いで、ノンテンダーFA(※)になるチャンスが得られる。

(※球団が保有権を持つ選手で、メジャー経験が合計6シーズンに満たないかつ年俸調停権がある選手に、あえて球団が翌シーズンの年俸を提示しないことによって、選手が他の球団と交渉ができるようになる場合のFAのことを、通常のFA権と区別してこう呼ぶ。年俸調停になると年俸がかなり上がるケースもあるため、あえて球団がマーケットに出すことによって年俸を抑えるために行われる場合もある)

五十嵐の場合、99年と01年・06年は145日に満たず(端数はカウント)、07年は全休している。そのため20歳から1軍に定着していても海外FAを取得するまでに12年を要した。

メジャーでのルールを適用した場合を考えると、五十嵐の場合は02年(23歳)で年俸調停権、05年(26歳)でFA権を取得したことになる。04年に最優秀救援投手のタイトルを獲得していることも考慮すると、最もパフォーマンスが高い時期にFAでより良い契約を勝ち取れる可能性が広がる。

上記の分析を踏まえ、日本のFA取得時期が長いことが課題の1つだと山崎は話した。

(後編へ続く)

参考:SBA(スポーツ ビジネス アカデミー)運営オンラインサロン「THE BASE」

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