柳田悠岐×吉田正尚が初対談!アンダーアーマー ベースボールフェスタ2021

バット工場へ訪問し”争奪戦”に

会も終盤に差し掛かると来シーズンに向けた話題に。それぞれがバット工場へ訪問したエピソードを語った。

吉田はプロ2年目(2017年)のオフから、毎年バット工場に直接足を運んでいる。その様子が度々報じられるなど、柳田の話した通り”こだわり”を強く持っている。

「自分の手に触れて扱うものなので、コミュニケーションを直接職人さんと取りたいと思いましたし、製造過程を見れるので貴重な時間になりました」

今年も訪問しており、その様子が写真で投影されると

「職人さんが手作業でやりますので、数ミリ単位で削る技術を直接見ることでバットに対する想いも強くなります」と続けた。

シーズン中であったが、スケジュール調整し工場を訪問した

吉田と柳田はともに「イエローバーチ」という素材を使っている。

イエローバーチは、日米で主流と言われるメープルと比べてしなりと打感の柔らかさがある。打つ瞬間にボールとバットが接触する時間がメープルよりも長く、ホワイトアッシュの間と位置付けられている。

今シーズン、大谷翔平も今シーズンからこの素材を使い始め、メジャーリーグで46本塁打を放ち一時期話題となった。

柳田は入団当初、アオダモを使用していた。しかし、以前から資源が枯渇しており入手できなくなったタイミングでメイプルに変えていた。ただ、打感の硬さが自身の感覚に完全に合うものではなかったため、他の素材も試していた中で吉田から勧められ使い始めたという。

「『このバットめちゃくちゃいいですよ!』って勧められて使ったら本当に良くて『ありがとう!』って感じで。(吉田:宮崎でのオープン戦の時でしたね)そうそう」

MCから何がいいのかを問われると「打感ですね、打った時の柔らかさが全然違います」と答えた。

そしてこの2人。素材選びで競争が繰り広げられていた。柳田はそのエピソードを披露した。

「今年のオールスターで正尚がロッカー隣で、『バット貸して」と音を確かめたら明らかに違うんですよ。あれ?ってなりまして。そしたら『僕はバット工場に行って全部木材を自分で選んでやっています』と。

こりゃ行かないといけないと思って(工場に)行ったんですよ。よしよし、木材ゲットしたと思ってSNSで発信したら、先に正尚が行ってたんですよ。自分はシーズン終わってるし、正尚は日本シリーズの前だったので先確保できたと思ってたのですが、いつ行ったのかと思ってびっくりしたんですよ(笑)」

松田とともに柳田も工場を訪れ自身で木材を選んだ

吉田は「ギータさんが(工場に行くと)言っていましたし、先行かないといけないと思い確保しに行きました(笑)1本1本音が違うので見るのも面白いですよ」と多忙の合間を縫って行っていたことを明らかにした。

今回、同僚の松田宣浩と行った柳田は「職人さんと会話して勉強になりましたし、来シーズン自分が選んだ木材が来るの楽しみです」とワクワク感を隠さなかった。

関連記事一覧