日本プロ野球名球会 野球命名の地に集結 伝来150年の記念に花を添えるレジェンドたちの躍動
初代セ・リーグ覇者「松竹ロビンス」が復刻
今回名球会と対戦したのは、歌舞伎俳優の尾上松也が率いる芸能人選抜チーム。初代セ・リーグ覇者である松竹ロビンスを復刻したユニフォームを身に纏った。
一方、名球会も球史を彩ってきた名選手たち。今回は、主に90年代〜00年代にかけて活躍したメンバーが名を連ねた。
名球会の先発は工藤公康(元西武・ダイエー他)。現役さながらの投球フォームからテンポの良い投球でストライクを重ねていく。
21年まで務めたソフトバンク監督時は自ら打撃投手も務めた。最終年も1日100球以上投げ、3連投で計400球を超えるなど実働29年のタフネスぶりは健在。
名球会先発の工藤公康
今年の5月で60歳を迎えるが、この試合も年齢を感じさせない120km台のストレートとカーブを中心に三振の山を築く。2回を無失点と貫禄の投球を披露した。
3回からは山本昌(元中日)が登板。捕手は古田が務め、共に1965年生まれの”同級生バッテリー”を形成した。
山本昌も現役時代を彷彿とさせる独特の投球フォームと、低めに集めて打たせて取る投球術で相手打者を手玉に取った。
しかし、内野の連携ミスでピンチとなると、迎えるは名門・横浜高校野球部出身の上地雄輔。高めのボール球ながら思い切り振り抜くと打球はレフトの頭上を超える二塁打に。松竹ロビンスが2点を先制した。
その裏、名球会チームはすぐさま反撃に出る。先頭の田中幸雄(元日本ハム)が放ったセンターへの飛球は二塁打となり、続く谷繁元信(元横浜・中日)が死球で無死1・2塁と同点のチャンスに。
谷繁はガッツポーズを見せ、勝利への執念を見せた。
野村謙二郎(元広島)、福留孝介(元中日他)が倒れ2死となるも、宮本慎也(元ヤクルト)が四球で満塁に。塁に向かう際、ネクストバッターズサークルに向かって大きな声で「任せた井口!」と託した。
そして、井口資仁(元ロッテ他)が打席に。現役時代に幾度となく放ったセンター前へのクリーンヒットで2者が生還し、同点に追いついた。表の守りでは、先制された際の連携ミスに絡んでいただけに喜びもひとしおだった。
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