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松坂大輔×松井稼頭央〜時代を創った男たち〜お互いの対戦は「楽しみで仕方なかった」

初対面は松坂氏の高校時代

最初の質問は「初めての出会い」。松井ヘッドには「やはり怪物が入ってきた」、松坂投手には「怖い先輩だな」と感じたか否かを問うた。

ここで松井コーチは○・松坂投手は×を挙げた。当時の心境を聞かれると

「最初からめちゃくちゃ優しかったです。雰囲気から優しかったです」(松坂氏)

「甲子園を見ていましたし、大輔が入ってきて初めて会ったのがテレビで一緒に番組出たのがきっかけで、その時まだ学ランを着ていましたから」(松井コーチ)

初対面時のことを語った松井稼頭央コーチ

続けて松井コーチは第一印象を語った。

「その時初めて出会いましたね。うわ、テレビで見てた選手だ!って(笑)」

鈴木氏も思わず「普通逆じゃないですか!?」とツッコミが入ると、即座に松坂氏も「僕も(松井コーチと)同じこと思いました(笑)はっきり覚えています。その後すぐ写真を撮ってもらいました」

と即座に入り、初対面時の思い出を振り返った。

続いて99年、プロ1年目のキャンプの話題に。当時1軍のキャンプ地だった高知・春野では”松坂フィーバー”で全国からファンが駆けつけ、身動きもまともに取れないほどの人で溢れていた。

松井コーチも「びっくりしましたね。あんなにファンの方が来たのは初めてでした」と鮮明に覚えているという。

「野手なので、基本メイングラウンドにいるんですけども、室内練習場に行く時は僕らも移動できないくらいでした。あれは衝撃的でしたね」

一方、”主役”の松坂氏はルーキーということもあり、

「僕自身は初めてのプロ野球選手としてのキャンプでしたし、比較材料がないのでどれだけ違うのかは正直わからなかったですね。人の多さに驚いて『さすがプロ野球のキャンプだな』って思っていました」と当時の心境を語った。

1年目のキャンプでは「正直分からなかった」と語った

もちろんその熱はキャンプで終わるはずがなかった。松坂氏の投げる試合は常に全国の野球ファンからの注目の的であり、松井コーチは誰よりも肌で感じ続けていた。

「ほんとすごかったですね。キャンプだけではなく大輔が登板する試合、全部満員ですからね。どの球場に行っても満員だったので僕たちはありがたかったです。満員のファンの前でプレーができるっていうのは、嬉しかったです」

反対に「投手・松坂」にとって、バックには「遊撃・松井稼頭央」が常に守っていた。松坂氏のプロ入り時、すでに松井コーチは球界を代表するスター選手。

「最初にオープン戦の時ですかね、後ろに『あの松井稼頭央が僕の後ろを守ってくれている』のがめちゃくちゃ嬉しかったですね」

終始笑顔で会話を楽しんだ2人

初めてマウンドの後ろで守ったシーンが忘れられないと語った。また、出会った時から憧れは変わらない。18年、松井コーチの引退時にコメントを寄せていた当時そのままに

「もし僕が野手をやっていたら間違いなく稼頭央さんを目指していました。本当に、何でも稼頭央さんのマネをしていましたね(笑)」

と続けると、「いやぁ嬉しいですね。最後の最後に出してきましたね(笑)」と喜びを隠さなかった。

松井コーチも上述の引退の際、一番印象に残った投手については「松坂大輔」の名を挙げている。

「そうですね。僕は大輔の後ろでショートとして守っていましたし、大輔の背中を見ていましたから、『こんなピッチャーおるんか』と。本当に安心感、信頼感がありましたし心強かったです。ミスしても抑えてくれますから(笑)たくさん助けてもらいましたし、本当にエースですよね」

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