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松坂大輔氏 ラストメッセージ全文「悔しい経験をバネに挑戦をしてきた。そこが、自信をもって誇れる部分です」〜引退セレモニープレイバック⑤〜

プロ生活の後半は故障ばかりでしたけど、僕を生んでくれ、育ててくれた両親に感謝しています。小さいときから常に僕と比較され、苦しい時期を過ごした時期もあった弟にも感謝しています。

若い時から引退する時まで僕のわがままを許してくれた妻、子供たちにも感謝しています。妻のお母さん、天国で見守ってくれている妻のお父さんにも感謝しています。

ただ、ここまでくる中でたくさんの方に、たくさんの不満や迷惑をかけてきたことも事実です。改めて申し訳ございませんでした。

こんな僕に投げる場所を与えてくれたライオンズ・ホークス・ドラゴンズ・レッドソックス・インディアンス・メッツ、そしていつも僕の気持ちを奮い立たせてくれたファンの皆さま、感謝しています。ありがとうございました。

所属したチームそして全てのファンの方への感謝を表した

そして、これからもプレーしていく選手の皆さんへ

誰でもいつかやめる日がきます。選手の時間は無限ではありません。悔いの残らないように日々を過ごしてください。引退試合の時にも言いましたが、トレーニング・体のメンテナンスには十分、お金をかけてあげてください。

それがいつか自分にいい結果としてかえってくるはずです。もしそれが結果に結びつかなかったとしても、一生懸命に考え、実践したことは無駄にはなりません。

23年間やってきたなかでたくさんの嬉しい経験・悔しい経験をしてきましたが、いつでも悔しい経験のほうが強く残っています。その悔しい経験をバネに僕は挑戦をしてきました。そこは、僕が自信をもって誇れる部分だと思っています。

今の結果に満足している選手は誰一人としていないと思いますが、そのときそのときの結果に満足することなく、うれしい経験、悔しい経験を積み重ねて、信念をもって、上を目指していってほしいと思います。

ナイン全員がベンチ前に整列し、拍手で見送った

その経験、想いを、これからの世代に紡いでいくことができれば、またライオンズの黄金時代がやってくるのではないかとおもっています。

これからはひとりの野球ファンとして、埼玉西武ライオンズの明るい未来を楽しみにしています。

最後に、改めて23年間、長い間支えていただき、前に進むために背中を押していただき、本当にありがとうございました」

この日1番の拍手が、フェスタの”主役”を包んだ。全プログラム終了後に場内を1周。配布された18番のボードや持参したユニフォームがスタンドから掲げられる中、最後のユニフォーム姿でファンへ何度も手を振った。

1周しナインの元へ向かおうとする中、場内アナウンスが。ここで誰も知らない最大のサプライズが待っていた。

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