• HOME
  • 記事一覧
  • 野球
  • 松坂大輔氏へそれぞれが贈ったメッセージとは?〜引退セレモニープレイバック④ 〜

松坂大輔氏へそれぞれが贈ったメッセージとは?〜引退セレモニープレイバック④ 〜

昨年、23年間の現役生活にピリオドを打った”平成の怪物”松坂大輔氏。12月4日に行われた「LIONS THANKS FESTA」で引退セレモニーが行われた。

友人代表として同じ1980年生まれの”松坂世代” 俳優・妻夫木聡氏、プロ入り時の監督であった東尾修氏から花束が贈られた。

松坂氏本人のメッセージの前に、セレモニー時にLビジョンで放映された模様とメッセージを紹介する。

西武ナイン・監督・コーチは松坂氏のメモリアルTシャツを着用し1・3塁のベンチ前へ整列。甲子園での熱投から10月19日の引退試合での登板までをまとめたムービーがLビジョンに流れた後、3塁ベンチから「背番号18」のユニフォーム姿で慣れ親しんだメットライフドームのマウンド前へと歩を進めた。

万雷の拍手に包まれ、ユニフォーム姿でマウンドへ

横浜高校時代の恩師である渡辺元智氏、ソフトバンク・王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー、巨人・原辰徳監督、工藤公康・前ソフトバンク監督、中嶋聡・オリックス監督、”昭和の怪物”江川卓氏(元巨人)からそれぞれ映し出された。

以下、メッセージ全文及び一部抜粋版。

渡辺元智・横浜高校元監督
「私は貴兄に”ありがとう”という感謝の気持ちを贈りたいです。平成10年度、横浜高校が前人未到の大記録(公式戦44連勝)を樹立しました。

とりわけPL学園との死闘、延長17回。明徳義塾戦、奇跡の大逆転。そして決勝戦、京都成章のノーヒットノーラン。今でも鮮明に蘇ってきます。しかしながら10月19日(松坂氏)の最後の試合、これは感動しました。

そこに至るまでの貴兄の人生の縮図を垣間見ることができたからです。栄光の影に苦労あり。感動しました。これからは次のステージに向かって怪我と健康に十分注意して頑張ってもらいたいと思います。最後に両親・家族を大事にして益々発展していってください」

ソフトバンク・王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー

「松坂くん、23年本当にご苦労さまでした。高校時代・プロ野球、またメジャーでも本当に君はすごい球を投げてびっくりさせてきましたね。

ピッチャーでこれだけ長くやれたということは、君の日頃の精進が生きたんだろうと思います。君の生き様はみんな後輩のためになると思うので、胸を張って今後の人生を生きてください。本当にお疲れ様でした」

巨人・原辰徳監督
「私は同じチームになったことが1回だけあって、09年WBCにおいて、エースピッチャーとしてぜひチームに参加してくれと言葉をかけました。そして、その大会でもMVPを獲りました。大輔あっての世界一だったなと思っております。

私の印象からすると松坂大輔という投手は近未来、出てこないと思っております。なぜならタフであること。1試合の完投能力、たとえ150球あるいは200球、そうなってもですね、最後までマウンドを譲らずに、投げ抜いた姿。そしてなんと言ってもあの高速スライダー。

僕は間違いなく歴代のピッチャーの中で3本、あるいは2本の指に入るスライダーだったなと思っております。(中略)今後の松坂大輔の活躍にエールを贈り、挨拶にかえさせていただきます。本当にご苦労様でした。」

「松坂大輔という投手は出てこない」そう語った原監督

関連記事一覧