DeNA 新ビジターユニフォーム発表会 東克樹&山本祐大が早くも見せたバッテリーの固い”絆”
1月29日に行われた横浜DeNAベイスターズ新ビジターユニフォームと今シーズンのスローガンの発表会。
三浦大輔監督、新キャプテンとなった牧秀悟選手に加え、昨年最優秀バッテリーを受賞した東克樹・山本祐大の両選手も出席した。
新ユニフォームを身にまとった姿をお互い微笑ましく見ながらも、今シーズンに向けて熱く語った。
(写真 / 文:白石怜平、以降敬称略)
新ユニフォーム姿をお互いに絶賛
昨シーズン、東はリーグ最多勝(16勝)と最高勝率(.842)の2冠を獲得。山本はキャリアハイの71試合に出場し、東とは全試合で先発バッテリーを組んだ。その活躍が評価され、最優秀バッテリー賞を受賞した。
お立ち台で東は必ず「祐大のおかげです」とコメントするなど絆を培ってきた。この日も名コンビぶりを披露。新たに戦うビジターユニフォームについてお互いの印象を問われると、
「とても似合っていると思います。スタイルもいいんでね、今シーズンは打率3割を打ってくれそうな雰囲気を醸し出してます」(東)
「東さんもスタイルがすごくいいので似合っています。ビジターでも勝ってくれると思うので、このユニフォームで勝利をたくさん届けるところも観ていただけたらと思います」(山本)
とそれぞれ語り、参加した100人のファンを笑わせた。
1日のキャンプから身にまとっている新ビジターユニフォームは、港町・横浜の海そしてファンの声援という2つの”波”をイメージしたデザインとなっている。
昨シーズンビジターで7勝を挙げ、敵地でも変わらぬパフォーマンスを見せた東はイベント後に改めて印象を問われると、
「横浜という街をしっかり表現しているユニフォームなので、僕は好きです。”横浜のビジターといえばこのユニホーム”と思ってもらえるような試合をしたい」
とビジターでの健闘を誓った。山本もビジターでの戦いは強く意識しており、
「ビジターで勝たないと優勝は見えて来ないです。敵地で勝てるユニフォームになると思うとワクワクしています。デザインも”波”をイメージしているということで、すごくわかりやすく好きなポイントです」
と、ユニフォームの意味とともに強い意欲を示した。
キャンプでは「球種の精度を高めたい」
イベント後はそれぞれ取材に応じてくれた。
東はキャンプインを目前に迎えていた当時、「頑張りすぎず、怪我なく終えられるようにしっかり調整していきたいです」と今年もシーズン通じた活躍を見据えた。
昨年キャリアハイの成績をマーク。当然ながらここで満足はしていない。この日「現状維持は退化だと思います」と語った通り、スローガンの通り”進化”に向けて日々鍛錬を重ねている。
昨シーズンまで同じ左腕としてチームをともにけん引した今永昇太投手が、シカゴ・カブスに移籍した。
「今永さんが抜けて”ベイスターズの投手陣が弱くなった”と言われないよう、チームの柱としてローテーションを守り、チームの優勝に貢献できるように頑張っていきたい」
と、エースとしての期待が自然と寄せられる中で自覚を見せた。今キャンプに向けたテーマとして、
「球種の精度の部分に力を入れたいです。一つ一つの動きの精度を高めていって進化につなげていきたいです」
そう語っていた東は第三クール最終日の13日、4度目のブルペンに入り101球を投げ込んだ。19日にライブBPに登板予定で、いよいよ今キャンプ初めて実戦形式のマウンドに上がる予定だ。
25歳ながら宜野湾メンバー最年長。チームの柱としての自覚
また、山本も東の後に単独で取材に応じた。昨季は規定打席未満ながら打率.277をマークするなど、今シーズンはさらなる飛躍を図る。
このオフは、「143試合出続けられる体づくり」をテーマに取り組んできたという。広島でクライマックスシリーズを戦った10月半ばから約3か月半を経て、より大きくなった体つきに見えた。
「下半身を重点的にやったので、土台作りはしっかりできたと思います。動きやキレも落ちた感じがなかったので、とても順調に来てるんじゃないかと思います。キツい練習をしてきましたし、自分の中では手応えがあります」
このキャンプでは25歳ながら宜野湾メンバーで捕手最年長になる。年齢的には若手だが、早くもチームを引っ張る立場として期待されている。
「自覚を持ってやらないといけないですし、たくさんのピッチャーと密にコミュニケーションを取っていきたいです。
(先輩の伊藤)光さんやトバさん(戸柱)がどういう準備や立ち振る舞いをしているかを見てきました。すごく良いお手本がいますので、近づいて若いキャッチャーを引っ張っていけたらと思います」
キャンプ休日の14日、山本のもとに吉報が舞い込んだ。3月6・7日に京セラドーム大阪で行われる「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 欧州代表戦」で侍ジャパンに初めて選出された。
17年のドラフトで9位と全体でも最後の指名だったが、そこから掴んだJAPANのユニフォーム。球団を通じて、
「選出していただき光栄ですし、非常にうれしく思います。自分にとって初めての舞台なので、精いっぱいプレイして頑張りたいです。また、今後の自分の野球人生につなげられるように、いい経験にしたいと思います」
とコメントした。発表後に報道陣に姿を見せた際に着ていたのは、この新ビジターユニフォームだった。
(おわり)
【関連記事】
横浜DeNAベイスターズ 新ビジターユニフォーム&24年スローガン発表 3選手が語る“進化”とその先に見据える頂へ
「先頭に立つのは好きなので、やってやるぞという気持ち」DeNA・牧秀悟 キャプテンとしての自覚と優勝に向けた決意
平成の怪物が17年ぶりにハマスタで躍動!98年V戦士そして歴代最多本塁打の4番も本領発揮した「YOKOHAMA STADIUM 45th DREAM MATCH」