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「先頭に立つのは好きなので、やってやるぞという気持ち」DeNA・牧秀悟 キャプテンとしての自覚と優勝に向けた決意

1月29日、横浜DeNAベイスターズの牧秀悟選手が横浜市内でのイベントに出席。ここで4年ぶりにリニューアルされるビジターユニフォームと、今シーズンのスローガンが発表された。

新たにキャプテンに就任した牧選手は、自身そしてチームの”進化”やキャプテン像などを語った。

(写真 / 文:白石怜平、以降敬称略)

DeNA4代目のキャプテンに就任

昨シーズン、牧はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場し、世界一に貢献。

シーズンでも活躍を続け、打率.293・29本塁打そして自身初の100打点超えとなる103打点をマークし、打点王と最多安打(164本)のタイトルを獲得した。

さらに、同年11月の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」に、WBCメンバーで唯一出場し、優勝に貢献するなど激動のシーズンを過ごした。

昨年12月、三浦大輔監督は24年シーズンから牧をキャプテンに任命することを明かした。

11年オフにDeNA体制になって以降、石川雄洋(12年〜14年)、筒香嘉智(15年〜19年)、そして20年から佐野恵太が4年間務め、そのバトンを受け継ぐことになった。

任命された時は、「先頭に立つのは好きなので、やると言われた時は”やってやるぞ”という気持ちになりました」と当時の心境を明かした。

三浦監督(写真左)から今季からのキャプテンを任命された

クルーズ船「マリーンルージュ」で行われた発表会に登場した牧。港町・横浜の海そしてファンの声援という2つの”波”をイメージした新ビジターユニフォームには「C」マークが記されていた。

イベントでもキャプテンに関する質問が多く寄せられた。実感について問われると、

「まだないですが、今までのキャプテンの方々が作り上げてくれたのを継承しつつ、自分らしいものを作り上げられたらと思います」と語る。

キャプテンマークは、今回のビジターユニフォームのコンセプトにある”波”を打ったデザインに。これは、複数候補の中から「強そうと感じたので」と”一目ぼれ”で牧自身が選んだという。

強そうというイメージから直感で選んだ「C」マーク

自身の”進化”とキャプテン像

新ビジターユニフォームと合わせて発表されたのが24年シーズンのスローガン。今年は「横浜進化」を掲げ、26年ぶりの日本一を目指して戦う。

この”進化”についてはイベント終了後にも報道陣に改めて問われると、強い想いを語った。

「成長が止まった時点で選手としても終わりだと思ってます。去年の成績を超えるつもりでやっていきたいですし、チームとしても(自身が入団してから)3年間悔しい思いをしたので、このままではダメだと思っています。僕もキャプテンとなるので、個人としても進化していきたいです」

自身そしてチームの進化を語った

キャプテン就任にあたり、前任者の佐野にも事前に報告した。その際には、「自分らしく頑張りな」と声をかけられたという。

そのうえで、「キャンプ中でも佐野さんには何をすればいいか、積極的に聞きに行きたいと思いますので、まだまだ最初のほうは頼っていきたいと思います」と、チームの先輩として力を借りると話した。

ただ、牧はキャプテンとしての経験はこれまでにもある。

中大4年時でも務めており、「アジアプロ野球チャンピオンシップ」においてもチームとしてはキャプテンを置かなかったが、その実力と人柄からナインに「キャプテン」と呼ばれるなどチームの柱を担っていた。

これから目指すキャプテン像について訊かれると、

「選手監督、コーチ・スタッフからも頼られるのがキャプテンだと思います。シーズンで勝負どころでのキャプテンの一打というのは、3年間佐野さんを見ていて、チームに良い影響与えてくださったので、自分も目指していきたいです」とプレーで引っ張ることを宣言。

今シーズン、勝負どころの一打でチームを進化させる

また、自身を「あまり物を言うタイプではない」としながらも、「チームが変わるのであれば、言うべきところは言っていければと考えています」と自らも変わっていくことを示した。

「ビジターでもベイスターズらしさを」

チームは現在2年連続CSに進出し、昨シーズンは交流戦で初優勝を飾るなど成長を続けている。しかし、当然ながら誰も満足などしていない。三浦監督もこの日「自分たちの目標に向かって昇り詰める」と語った通り、目指すのは日本一である。

イベント終了後の取材でチーム状況についての話になった際、現状をこう分析した。

「勢いはすごくあるチームで、いける時は一気に行けますが、逆に負けている時は(どんどん)負けてしまう。今シーズンは、その悪い波を消していければと思っています」

ルーキーの年から3年間ずっと打線の中心を担い、名実共にチームを引っ張る立場になった。肩書きが付いて、一層自覚が増していった。

「優勝できてないというのは弱い部分があることだと思います。佐野さんがお互いに話し合える環境を作ってくれたので、それを活かしながらチームが勝つために自分も言っていきたいです」

キャプテンとしての自覚を早くも表した

昨シーズンはホームゲームでは39勝30敗(2分)で勝率は.565。一方ビジターでは35勝36敗(1分)の勝率.493の成績だった。

つまり、ビジターでの成績がチームの優勝を占うと言っても過言ではない。そのためにも今回のビジターユニフォームが新しくなったことを踏まえ、

「ビジターになると相手の雰囲気に飲まれやすいのですが、この新しいユニフォームで臨み、自分たちの姿勢を崩さずにベイスターズらしさを出せれば強みになると思います」と敵地での躍進を誓った。

(おわり)

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