• HOME
  • 記事一覧
  • ラグビー
  • クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 押川敦治が開拓した新境地「10番でも15番でもできることが今季の強みに」

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 押川敦治が開拓した新境地「10番でも15番でもできることが今季の強みに」

前節の第9節、クボタスピアーズ船橋・東京ベイは聖地・えどりくフィールドでの試合に臨んだ。三菱重工相模原ダイナボアーズ戦との一戦は26−10で勝利。えどりくでの連勝を27に伸ばし、首位に躍り出た。

そのチームの司令塔として、今季初めてスターティングメンバーとして出場したのがSO押川敦治である。まずは試合を振り返り、

「立ち上がりからどうチームを軌道に乗せていくかがメインの仕事でした。自分の役割は果たせたと思います」と安堵の表情を見せた。

今季初スタメンについては「プレッシャーもありました」としつつも、強い気持ちで臨めたと語った。

「勝ち続けてるチームでかつサイズのあるFW陣が味方にいるので、自分の責任もすごく大きいと感じていました。

そのプレッシャーを受け入れて、“自分ができることを一生懸命やろう”っていうマインドセットで臨めたので良かったですし、今後につながると感じています」

ゲームコントロールを中心にチームを鼓舞した

チームはえどりくでの連勝を継続したが、後半苦しい展開もあった。11分、16分と続けてイエローカードの判定を受けてしまい、最大2人を欠いた状態で戦っていた。

そんな中でも押川は「こういった局面だからこそ、コントロールという言葉が生きてくると考えていました」と冷静に状況を判断していた。

「ゲームを落ち着かせて、自分たちのラグビーに立ち返れるよう努めました。逆に相手にプレーさせる時間を与えないようにすることを、後半のあの苦しい場面で意識していたので、我々はしっかりと敵陣でプレーできるよう組み立てることを考えていました」

フラン・ルディケHCも試合後、押川のゲームコントロールをこう評価した。

「10番も大事なポジションなので、今日もしっかりとキャプテンと一緒にドライブしてくれた。我慢するところは我慢するといったいい判断をしてくれた。正しい指示を出してくれていたと思う」

コントロールに加えて高まった意識「外の選手にいいボールを渡す」

昨季はレギュラーシーズンとプレーオフトーナメントで計14試合出場を果たした押川。シーズン途中からそのスターティングメンバーの座を掴むと、決勝戦までその躍進を支え続けた。

しかも、本職のSOから高校2年(京都成章高)の花園で務めて以来というFBへと移り、その役割を全うしていた。

今季はリザーブメンバーとして入った際もSOそしてFBの両方で存在感を放っているが、昨年の経験を今季は強みへと変えていた。

「『自分は決勝の大舞台で15番でプレーしていたんだ』というのが自信になっています。今は新鮮な気持ちでシーズンに臨めていて、10番でも15番でもできるというのが、今シーズン新たな自分の武器だと思ってプレーしています。もっと自分にも期待してますし、ワクワクしているところです」

新鮮な気持ちでプレーできていると語った

昨季は後半からFBでの出場を続け、今季開幕節では後半31分にSOとしてピッチに立った。再びSOとしてプレーして改めて気づいたことを問うてみた。

「15番より10番は相手との距離が近いですし、ボールを受ける位置もより内側になるので、いかに外の選手にいいボールを渡せるかは、昨シーズン15番をやってより強く感じた部分です。

15番をやったからこそ、バーナード・フォーリー選手だったり、内側の選手の偉大さっていうのがより染みて分かりました。

内側の選手がいてこその外側でもありますし、外側の選手にたくさんトライを獲得してほしいので、ゲームコントロールを考えることに加えて、外側の選手に伸び伸びプレーしてもらえるように今年はチャレンジしています」

仲間へのリスペクトも常に持っている

2日後に控える第10節(横浜キヤノンイーグルス戦)。押川はFBとしてスターティングラインナップに名を連ねた。両方できることを強みに、首位堅守へと突き進む。

(了)

【関連記事】
1年ぶりに開催の「岸岡智樹のラグビー体験会」現役選手が教えるトライへのプロセス

開幕から3連勝のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ 躍進を支える藤原忍が掲げたテーマは、「責任を持って攻守に“バランス”を保つ」

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 押川敦治 後半からの躍進のカギは足を使った“ゲームコントロール”

関連記事一覧