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パラローイング代表候補から陸上へ。山岸英樹のパラリンピック挑戦「スポーツの楽しさ、障がい者への理解度を高めるきっかけに」

走幅跳・やり投への挑戦

山岸は野球の動きに近い・クラス分けの種類が多いなどの観点で自身に合う競技を調べ上げた。

瞬間的に爆発的なパワーを必要とする競技である部分が共通し、かつ野球とも相乗効果が期待できることから最終的に走幅跳・やり投の陸上2種目へ転向することを決断した。

早速春に陸上の選手登録を行い8月の中国・四国パラ陸上競技大会にエントリーしたものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止。現在は健常者のクラブチームで練習をしながら、9月に地元石川県で行われるパラ陸上競技記録会、翌10月に北海道・東北パラ陸上競技大会へエントリーし、大会初出場を狙っている。

山岸はパリ大会が最終的なゴールではないと考えている。パラリンピック選手はオリンピック選手と比べ競技寿命が長い傾向にあり、40歳、50歳を過ぎても現役の選手も数多くいる。

自身もパリやロサンゼルス、さらにその先を見据えている。その原動力は何か、こう語った。

「障がいがあっても健常者に負けない、それ以上動けるところを見せたい。それが一番です」

パリに向けた挑戦はもう始まっている

また、ずっと大事にしていることがある。その想いをこれからも持って臨みたいと考えている。

「観ている方がワクワクできる、自然と客席から立ち上がるようなパフォーマンスをしたいです。そのためには自分が楽しめればより伝わると思っています。なので野球を再開した時から、練習やトレーニングの中で”遊び心”や”楽しむ”ことを大切に取り組んでいます」

24年のパラリンピック、そしてその先へ。夢の実現のために今も毎日汗を流し続けている。

(おわり)

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