• HOME
  • 記事一覧
  • 独立リーグ
  • 「最も自信のある球はストレート」埼玉武蔵ヒートベアーズ 長尾光 夢の実現に向け遂げた本格派への”変貌”

「最も自信のある球はストレート」埼玉武蔵ヒートベアーズ 長尾光 夢の実現に向け遂げた本格派への”変貌”

奪三振率の向上と心境面の変化とは

長尾は、下半身を意識したフォーム改良によってスピードが上げただけではなく、実戦での結果に繋げた。

フォームを改善したことにより、武器の1つであるスプリットの落ちる幅が広がったという。また、ストレートの球速が上がりパワーが強くなった分、追い込んでからの変化球がより効果的になった。

これは奪三振率に顕著に表れており、前年の6.6(15回で11奪三振)から10.24(29回で33奪三振)と飛躍的に上昇した。

このように結果が伴うことで、心理的な面においても良い影響をもたらした。

「去年までは自信がなくて、『投げたら点を取られてしまうのではないか』と思う時もありました。2年目を迎えて余裕が出てきましたし、ずっと『抑えられる気しかしない』というを気持ちをマウンド上で保てていました」

技巧派から本格派へ転身し、「3度目の正直」へ

長尾。昨年まではどちらかと言うと”変化球投手”だった。いずれも現在操っているが、スプリットに加えカーブやスライダーなど緩急自在に投げ分けることで打者を翻弄してきた。

しかし、今シーズンに入り”本格派”へと進化を遂げた。高校時代も「変化球中心の配球にはなっていました」と語っていたが、今はどうか尋ねるとはっきりとした口調で語った。

「今一番自信を持っている球はストレートです。高校時代はスプリットでしたが、ここまでストレートで押す投球ができているので、”本格派”へとモデルチェンジできている手応えはあります」

3度目の正直となる今回、夢の実現に向けて想いを語った

目標としている投手はダルビッシュ有(パドレス)と語る長尾。変化球を駆使だけでなく、力のあるストレートが加わることで憧れの存在へ一歩一歩と近づいている。

そして10月20日にはいよいよドラフト会議を迎える。高校時代・昨年と悔しい結果に終わり、「3度目の正直です」と語るNPB入りへの挑戦。

「高いレベルにどんどん挑んでいきたいです」と語る向上心の塊である20歳は、今牙を研ぎながらその瞬間を待っている。

関連記事一覧