岡山桃太郎「第24回全日本身体障害者野球選手権大会」3連覇 全員野球で成し遂げた「春のリベンジ」

谷藤監督「3連覇よりも春に負けたことが印象に残っていた」

試合終了後に表彰式が行われ、年間MVP及び大会MVP、大会敢闘賞が発表された。

大会最優秀選手賞には窪木大助(岡山)、優秀選手賞には吉田惇平(名古屋)そして年間MVPには早嶋が選出された。

最優秀選手に選出された窪木

谷藤監督は大会を振り返り、

「3連覇の懸かった大会でしたが、それよりも春に負けたことが印象に残っていました。”名古屋さんに勝って優勝するんだ”というのを、選抜後から半年間テーマとして取り組んできました。リベンジできて本当に嬉しいです」

と安堵の表情で語った。来年は選抜大会の初優勝そして秋の選手権4連覇をかけて臨む。

「今日の野球は自分達の形が出たと思います。早嶋や浅野らも代表に選んでいただいていますが、2人も今日繋ぐ打撃をしてくれて、それがチームに浸透していきました。これからも全員で繋ぐ野球、守りも全員で1つずつアウトをとっていく野球をしていきたいです」

今回見せた”全員野球”で勝ち抜きたいと谷藤監督は語り、コメントを締めた。

セレモニー後はナインによる胴上げが行われた

また、大会MVPに輝いた窪木。19年秋の選手権からチームを離れ、今年9月ごろに戦列へと復帰した。若い選手たちから「今回の大会に出てほしい」と熱烈な後押しを受けたことから復帰を決断したという。

本大会では主に6番を打ち、決勝でも3安打を放つ活躍を見せた。

「最初はブランクもありましたが、打撃の調子もよかったですし、3安打も打てて本当によかったです。この3年の間で若い選手も増えましたし、特に打撃がみんな見違えるように成長していました。自分も身体が続く限り頑張りたい」

と来年以降もチームに貢献していきたいと語った。

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