「睡眠を自分ごと化するきっかけに」リカバリーウェア「リフランス」独自の技術とこれまでの過程に迫る

コミュニティを通じユーザーの声を拾う

独自の技術を盛り込み、高品質で評価も高いリフランス。では、ユーザーからはどんなフィードバックを受けているのかを友部さんに尋ねた。

「天然繊維なので安心できるというお声を多くいただいています。睡眠中は汗をかきますので、吸湿性も高い点も評価いただけているのではないかと。製品がパジャマということで、サイズもゆとりがあるのでご利用いただきやすいのではと思います」

また、よりお客様の声をキャッチできるよう、21年3月に『快眠コミュニティ』というコミュニティを開設。そこで会員のお客様からアンケートをヒアリングしている。

そこでは「睡眠の中途覚醒が多い」「入眠に1時間要するなど、入眠状態になるまでに時間がかかる」という声が多かったという。友部さんはコミュニティについての意図をこう語る。

「生活者の方が実際に睡眠に対してどういう悩みがあるのかを把握しなければ、サービスや商品の改善もできないです。お客さまの睡眠を僕らが正確に知る必要があると考え、コミュニティをつくりました」

コミュニティでは直接ユーザーの声を拾える貴重な機会と友部さんは語った(写真右)

今は、パジャマに加えTシャツやネックウォーマーなどバリエーションを広げている。今の社会的な状況を踏まえてこの章を締めた。

「今は、コロナ禍で睡眠の質に悩まれている方も増えていますので、我々もそのニーズに応えたいと常に思っております」

リフランスの課題とは?

展示会での”運命の出会い”を経て素早い意思決定で商品化。ここまで販売数を順調に伸ばしてきた。

ただ、全てが上手く言っているわけではない。特別な技術を用いたパジャマを1枚製作するには手間ひまが掛かる。それゆえの課題感がある。

「会社としては成長期になっていますので、生産の仕組みに課題感を持っています。当社パジャマは、生地からオーダーするため、生産に半年かかります。なので最初の計画から修正したくてもできないんです。その時に特需があっても追加生産ができないのが悩みですね」

また、仕組みとともに販路についてもまだまだ検討の余地があるという。

「我々の商品は自分たち単体だけで売れるものではないので、組むお相手も含めて一緒に『この商品面白いよね?』とならなければなりません。

最初は、『面白そうなのでやりましょう』となるのですが、実際スタートにするとその先につながらないケースも多々あります。

なので、その辺りの見極めをしっかり最初に設定しておかないとお互い難しくなります」

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