西武・石井丈裕 「タケと心中」した日本シリーズと舞い上げた”でっかい花火” 92年激闘の記録
正力松太郎賞も受賞し、「でっかい花火が上がりました」
この活躍が評価されて日本シリーズMVPにも輝いた。そして、その年の日本のプロ野球の発展に大きく貢献した人物を対象として贈られる「正力松太郎賞」も受賞し、シーズンMVPと沢村賞も含め、プロ野球界の栄誉を総ナメにした。
プロ野球界最高の賞を受賞し、まさに石井丈裕のシーズンとなった92年。本人はユーモアと謙遜を交えてこう語った。
「でっかい花火が上がりました。一発屋です(笑)。一発上げたくても上げられないことが多い中、一発上げただけで本当に満足なんですよ」
なお、石井は翌年も先発ローテーションの一員として4連覇に貢献。決して”一発屋”ではないことを証明している。
(つづく)
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