日本プロ野球OBクラブ ファン交流企画を開催「川相昌弘・中根仁とオンライン野球観戦しよう!」
梶谷隆幸選手へのゲキとは?
川相さんの話に引き続き、藤生さんから中根さんにコーチ時代の質問が。
中根さんは03年に現役を引退。06年から13年まで8年間、ベイスターズの1・2軍で打撃コーチ、兼任で外野守備走塁コーチを務めた。※10年までベイスターズ2軍は「湘南シーレックス」
当時指導していた選手の話題になり、この試合に出場していた梶谷隆幸選手についての思い出を語った。
梶谷選手は06年に開成高校(島根)から高校生ドラフト3巡目で入団。12年から1軍に定着し、13年には規定打席不足ながら打率.346、16本塁打とブレイク。
翌14年には39盗塁で盗塁王のタイトルを獲得した。ここ2年は故障もあり出場数を減らしたが、今シーズンは開幕から主に1番打者を務めるなど好調を維持している。
中根さんは2軍打撃コーチとして関わったプロ入り時の印象が今でも忘れらないという。
「07年2月1日のキャンプインは忘れられないですね。足は速かったんですけどもあまりに線が細くて。打撃コーチをやらせてもらってたんですけども『中根、梶谷どうするの?』って周りに言われましたもん」
衝撃から始まったプロ1年目のキャンプ。壊れることを覚悟で猛練習を課した。その当時の想いがあると語った。
「高校卒業して梶谷(プロでは)無理かもって思ったんですけども、キャンプでめちゃくちゃ(練習を)やらせたんですよ。僕は本人の前で知らんぷりしてましたけども『カジようやるな…』って思ってましたよ。
翌日もキツイことやらせるんですよ。俺だったら無理だなって練習をやらせてついてきてくれたんですよ。そういうのを経験しているのでカジを応援しているんですけどね」
徐々に頭角を現し、13年途中からついに遊撃手のレギュラーに。翌年から外野を守り、17年まで5年連続2桁本塁打を放つなど長打力に磨きをかけた。
しかし、プロ入り時から指導してきた中根さんは、梶谷選手の打撃スタイルに物申す。
「僕は足を活かす打撃をして欲しかったんですよ。言い方悪いですけどホームランを打ちに行くスイングに変わっていったんですよ、僕がユニフォーム脱いでから。
『お前勘違いするなよ』ってずっと思っていたんです。足を使ってかき回す選手というのがベイスターズは少ないので、『こうやってチームの勝利に貢献する打者なんだよ』って指導していたんですけどもね」
中継では中根さんが話したその時に梶谷選手が盗塁。ベイスターズにとってはチーム初盗塁だった。これを見てすかさずコメント。
「こういうところですよね。相手が『梶谷走るんじゃないか』って警戒している中で相手投手に甘いボールを投げさせる。チーム初盗塁ですよね?僕こういう打者だと思ってたんですけど、今年はまさにそうだと思います」