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松坂大輔氏 東尾氏との絆のボールと、”もう1つの約束”とは?〜引退セレモニープレイバック③〜

松坂氏が挙げた勝ち星は日米通算170勝。あと30勝届かず現役を終え、引退会見でも「心残りは自分が200勝して(東尾氏に)お返ししたかった」とそのことを悔いていた。

「いや、内容にもよるんですけれども…」と戸惑いながらも松坂氏は苦笑いを見せ、会場も笑いと拍手に包まれる。東尾氏は続けた。

「西武ファンのみなさん、よぉく耳を澄まして聴いてください。大輔、今度帰ってくる時は、ライオンズのユニフォームしか着ちゃダメだぞ。どうですか皆さん?(会場から再度拍手)ぜひ、大輔自身の口から”守ります”と言ってください」

恩師からの”リクエスト”。松坂氏はさらに戸惑いと苦笑いを見せる一方、スタンドからは反対に期待の雰囲気が高まっていった。

「あの、(笑)こればかりは、僕がやりたいと言ってもできるわけではないので、ライオンズに声をかけてもらえるようにこれからももっと野球を勉強して、戻って来れるように努力したいと思います」

東尾氏から”もうひとつの約束”が挙がった

と今後も研鑽を重ね、野球界に貢献することをファンに約束した。

「みなさん、今からの大輔をずっと見ていて、どういう姿で帰ってくるか楽しみにしましょう!頑張ってください!」

とエールを贈り、東尾氏もグラウンドを後にした。そして、ついに松坂氏からのラストメッセージがファンに届けられる。(つづく)

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