「落ち込んでいるひまがあったら、練習する」ロッテ 藤原恭大 アンダーアーマーとのパートナーシップ契約を締結。その流儀にも迫る
2月9日、アンダーアーマーは千葉ロッテマリーンズに所属する藤原恭大選手とのパートナーシップ契約締結を発表した。 トレーニングに励む藤原選手を捉えたスペシャルムービーを同日から公開している。
昨シーズン、7/8月度の月間MVPに輝くなど頭角を現し、アスリートとしてさらなる高みを目指して挑戦を続ける藤原選手の想いや姿勢に共感し、契約に至ったという。
今回、藤原選手がどのようなアスリートなのか、本人の言葉と共にその流儀を紹介する。
(情報提供:アンダーアーマー)
より厳しい環境に身を置く
藤原選手は中学時代に全国優勝を達成し、大阪桐蔭高校では3年時に主砲としてチームをけん引して、甲子園大会の春夏連覇に貢献。
ドラフト1位で千葉ロッテに入団すると、一年目に開幕1軍デビューを果たします。野球選手としてのキャリアは順風満帆そのものに見えますが、藤原選手は決して同世代のトップを走り続けてきたわけではありませんでした。
「自分は中学、高校、プロとそれぞれの目標を設定して野球に取り組んできました。高校の同期の根尾(現中日)を初めて見た時は驚きましたが、周りに自分よりうまい選手がいた方が、そこに追い付こうと成長することができると感じています。レベルの高い環境でプレーして、その中で一番を目指して努力することで、うまくなっていったのだと思います」
初めてぶつかった、大きな壁
ルーキーとして臨んだシーズン、藤原選手は1軍で迎えた開幕戦に先発出場し、安打を放ちます。しかし、その後は打撃が低迷して、わずか6試合の出場で2軍に降格となってしまいました。当時の様子をこう振り返ります。
「打率が1割ちょっとでした。人生でこんなに打てなかったのは、この時が初めてです。打席に立つ前からアウトになるのが分かっているので、打席に立ちたくありませんでした。
打席に立つのが怖いという気持ちもあったと思います。落ち込むことはあまりないのですが、このままではプロで通用しないと、絶望的な気持ちになりました」
藤原選手さらに、2軍に降格後はけがにも悩まされて、リハビリ生活が続きます。藤原選手が再び1軍の舞台に戻ったのは、2年目のシーズンの終盤でした。
ナンバーワンのバッターを目指して
今シーズン、さらなる飛躍が期待される藤原選手ですが、自身が目指す理想の打者とは、どのようなイメージなのでしょうか。
「1年目は、けがのリハビリをメインにずっとやっていました。シーズンオフにいろいろな人からアドバイスをもらう中で、これだというものがあり、コツをつかんで1軍でやれるかもしれないと思えるようになりました。
あとは、とにかくやるべきことを毎日コツコツやっただけです。いきなりうまくはなりません。地道に練習するだけ、だと思っています」