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NO EXCUSE ファン感謝デー開催 及川晋平HC「皆さんと力を合わせて天皇杯優勝を目指す」地に足付ける一年から今シーズンの飛躍へ

エキシビションゲームでは昨年の新入団選手が活躍

続いては、NO EXCUSEの選手によるエキシビションゲーム。及川晋平ヘッドコーチ(HC)と廣木美奈アシスタントコーチ(AC)が解説に入り、昨年入団した選手を紹介した。

新入団だったのは、山口徹朗・立川光樹・横溝俊・下村浩之の4選手と泉山仁志AC。及川HCが”個人情報”をバラす一幕に廣木ACがツッコミを入れるなど、ウォーミングアップ中は笑いに包まれた。

ただ、最後は「一年間の感謝を込めて、全力プレーを見せてくれるでしょう」と締めアップを終えた。

解説を務めた及川HC(写真右)と廣木AC(同左)

エキシビションゲームでは先に紹介のあった選手たちがパフォーマンスを発揮した。前後半5分ずつ行われたゲームで、最多の4得点をマークした立川選手。

立川選手は現在日本代表で活躍する川原凜選手(現千葉ホークス)とかつて長崎サンライズで共にプレーした。17年には日本代表の強化指定選手にも選ばれた実力者である。

日本一のシューターになりたい想いから一念発起し、上京。新天地で勝負をかけている。

この日最多得点をマークした立川光樹選手

そしてこの日シュートを決めた一人で同じく今季移籍してきたのが横溝選手。

障害のないプレイヤーとしてはパイオニア的存在で、車いすバスケの競技歴としては大学時代から20年以上と長いキャリアを持つ。

及川HCとは当時からの縁があり、昨年から選手と監督の関係となった。HCも「また一緒になれて嬉しい」とここで喜びを明かしていた。

シュートを決め、観客を魅了した横溝俊選手

来年50回目を迎える天皇杯優勝へ

クイズコーナーを挟んだ最後のプログラムは特別映像の上映。シーズン通してチームを撮影し続けたビデオグラファーが制作したムービーを全員で鑑賞した。

選手・HC・スタッフが、ファンへの感謝や天皇杯で4位に終わった悔しさなど、喜怒哀楽を語った様子が初めて披露された。

特別映像を会場全員で一緒に観た

上映後、感謝デーの締めとして及川HCが挨拶した。

みなさん、一緒に応援いただきありがとうございました。昨年は新しい選手も入り、チーム全体の底上げというテーマを掲げました。試行錯誤しながらの1年だったと思います。

昨年はコロナの影響で4年ぶりに天皇杯が開催され、全てが一からのスタートでした。

2年目の今年もコロナの影響がありながらも、しっかりと地に足つけて準備をしていた年であり、なかなか結果がでないことが多い中、行く先々でたくさんの応援いただき感動の連続でした。

選手も自分たちのためだけではなく、『応援するみんなのためにもいい試合をしよう』という気持ちも高まり、ファンの皆さんを含めた一体感が生まれました。

最後に決意を述べた及川HC

また、若い世代を対象にしたNO EXCUSEアカデミーを新たにスタートさせ、なんとチームのマスコットも新加入!

車いすバスケのチームってこうやって大きくなっていくのか、と新しい経験を楽しみながら1年間を過ごさせてもらいました。

先ほどの映像で選手たちが言ってくれたように、シーズンを通して皆さんの応援が本当に我々の背中を押してくれる、そんなことを実感させていただいた年でした。

HCの言葉とともに、選手たちの表情が段々と締まっていった

天皇杯では観客席を見て、『ここで諦められない。我々のやる事はまだまだある』ともう一度引き締めて、最後まで戦えたのは皆さんのおかげです。ありがとうございました。

来シーズンも皆さんと一緒に力を合わせて、天皇杯優勝に向けて、NO EXCUSEらしい経験を作っていきたいと思います」

来年、天皇杯は50回目の節目を迎える。ファンとともに歓喜をつかみ取るための一年が始まった。

(おわり)

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