2021若獅子インタビューVol.15 #37 柘植世那 「前半戦以上にチームに貢献する」厚き壁を超えるために攻守で挙げた具体的な課題
捕手の魅力を「勝敗を左右するポジションなので試合を決められるところ」だと語るのは2019年に5位指名を受け、埼玉西武に入団した柘植世那。
小学1年生から野球を始め、高校ではキャプテンを務めた。高校3年時で、プロ志望届を提出するも指名漏れとなり、本田技研工業に入社後、Honda鈴鹿野球部に所属。社会人4年目でようやくの指名となった。
17試合に出場して打率.184、2本塁打という成績でシーズンを終えたプロ1年生の2020シーズンは、「プロの世界で、継続して結果を残すことが本当に難しいことだと感じました」と振り返った。
2年目を迎えるにあたり、オフにはスローイングの課題に取り組んだ。Honda鈴鹿での自主練習に参加した際、オリックス・バファローズの若月選手に話を聞きながら、体の使い方を学び、数日間の練習を共にした。若月選手と言えば捕手の中でも守備力に定評のある選手だ。
「若月さんからは胸郭のひねりや使い方を教えていただきました。身振り手振り教えていただいて、とても参考になりました」と充実したオフを過ごした。
春季キャンプはケガの影響でB班参加となり、ケガをする前の状態まで戻すことが優先だったものの、キャンプ中盤には回復。それ以降は開幕一軍に照準を合わせた。今シーズンの目標を「スタメンで20試合出場」とし、「出場機会が限られてしまいますが、最小失点で抑えることを一番に考えています」と意気込みを語っていた。
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