レッドソックス・吉田正尚が大阪に凱旋 ファンとの”キャッチボール”と師匠との対決も!~アンダーアーマー ベースボールフェスタ2023 in 大阪~
ファンからの質問コーナーでは相談も
全員のボールを受け取ると質問コーナーへ。箱に入ったボールから吉田選手が引き当てた番号の方が質問できる形式で、10名のファンが質問権を得た。
全員のボールを受け取ると質問コーナーへ。箱に入ったボールから吉田選手が引き当てた番号の方が質問できる形式。当たったファンは次に言葉での”キャッチボール”を吉田選手と交わした。
質問では、メジャーでプレーした際の話から古巣オリックスについて、少年野球でプレーする子どもたちからなど様々挙げられた。
中には人生論についての質問もあった。昨年レッドソックスへの入団報告を大阪で会見した際、「人生は辛いこと、苦しいことが8割」と語っていた。
そのことに触れ、「仕事で辛いことに立ち向かわないといけない時、どんな考えで臨んでいますか」と問われた。吉田選手は、「趣味はありますか?」と深ぼり、電車の写真を撮るのが趣味と答えた参加者に助言を送った。
「例えばいいカメラを買うお金を貯めるですとか、どんな場所で撮るかをイメージするといった、何かモチベーションをつくるといいんじゃないですかね。しんどいことはたくさんあると思うんですけども、逃げられないですし、一歩ずつ進んでその場を乗り越えないといけないですから」
また、野球をしている少年からは、
「僕も野球をしてるんですけども、調子が悪い時にどういう考えを持って臨んだらいいでしょうか」という相談を受けた。ここで吉田選手は、将来のことも加味しながら答えた。
「打つのは3割で失敗がほとんどですが、守備・走塁はミスが許されないものです。なので、試合に臨むまでの準備はみんなできるので、事前に何をするかを決めて、後悔しないように。
エラーしてしまったら、その前の段階で悪かったんだなと思えるように、小さいときから準備をする習慣を付けておけば将来ずっと役に立つものだと思います」
さらに、レッドソックスの赤いユニフォームを着た熱心なファンからは、
「来シーズンに向けて、トレーニング方法などを変えたりしていますか」と現在についても訊かれた。
10月中旬ごろに帰国したという吉田選手は年内でのトレーニングについて明かしてくれた。
「多いときは週4、最低でも週2回は体を動かしています。最大10とするといきなり0から10に持っていくと怪我のリスクが上がるので、今は体を大きくしよういうのではなく、積み上げたものをキープしながらという期間になっています」
握力チャレンジでは”師匠”がサプライズ登場
続いては、自身も参加する「吉田正尚チャレンジ」。吉田選手がその場で握力を測り、その数値に挑戦するという企画。
強いパワーから生まれる豪快なフルスイングなどから、”マッチョマン”の愛称を持つ吉田選手。今回はそのパワーに立ち向かう強者を募集した。
挑戦したい方と手が挙がった中から男性・女性・子どもと均等に1名ずつ選出された。これから開始という中で、サプライズで後ろからある人の声が。
「参加したいんですけども大丈夫ですか?」
現れたのは、糸井嘉男さん。吉田選手そして参加者の方が驚き、どよめきと歓声に包まれた。
糸井さんとは、吉田選手がプロ2年目の17年から柳田悠岐選手(ソフトバンク)らとともに自主トレを行っており、公私ともに深い関係がある。
今回、”師匠”の糸井さんが挑戦者として吉田選手に挑むことになった。お互い「本気で行きますよ」と意気込みチャレンジがスタート。
吉田選手が思い切り力を入れると、63.4kgをマーク。一般の男性で30代前半だと47kgが平均という中、プロアスリートとして貫禄を見せる数字を叩き出した。
3名の挑戦を終えると最後に糸井さんのチャレンジ。自ら「超人行きます!」と宣言し、力を入れるとなんと76.8kg。吉田選手の値を大きく超え、またもや大きな拍手が湧き起こった。
糸井さんが明かしたオリックス時代のエピソード