2021若獅子インタビュー #32山村崇嘉「強い当たりをレフト方向に飛ばす意識で」
東海大相模高から2020ドラフト3位で入団した山村崇嘉。
先月高校を卒業したばかりの18才だが、イースタン・リーグ公式戦にもほぼ全試合フル出場で活躍中、首脳陣からの期待値も高い右投左打の内野手だ。
4月6日、CAR3219フィールドでのファイターズ戦では、6回裏に生田目投手からファーム公式戦で自身プロ第1号となるホームランをレフトポール際に放った。
「打った瞬間に、これはフェンスを越えるな、と思いました。入った瞬間は本当にうれしかったですね。」
と笑顔で振り返る。
公式戦開幕前の春季教育リーグ、3月2日のマリーンズ戦でもホームランを放っているが、これもレフト方向。逆方向への長打は意識しているのか。
「はい、意識しています。強い当たりをレフト方向に飛ばしたい、プロに入る前からずっとそう思っていますので、バッティング練習でもその点は意識して取り組んでいます」
そう思うきっかけを尋ねると、
「ベイスターズ時代の筒香選手(現タンパベイ・レイズ)のレフト方向へのホームランを見て、すごくカッコいいな!と思って憧れていました。自分もあんなホームランが打ちたいな、と」
ホームランだけでなく、二塁打、三塁打も広角に打ち分けており、首脳陣にアピールを続けている。
順風満帆でプロ野球人生のスタートを切ったようにも見えるが、本人のなかではまだまだ課題の方が多い。
「打撃面では三振が多いこと、これが課題です。高校時代は、あまり三振をした記憶がないんです。でも、プロの投手はやっぱりレベルが高いなと実感しています。内野ゴロなら全力で一塁まで走れば相手のエラーが起きるかもしれない。でも三振では何も起こりませんから。三振は減らしていかなければと思っています。あとは打率をあげること。まだまだ打率が低いので」
一方、守備面でも課題を実感する毎日だ。
「ほとんどの試合でショートを守っていますが、プロ入り前はサードを中心に守っていました。高3夏の甲子園(交流試合)ではショートで出場しましたが、ショートを守っていたのは高3の夏だけなんです。ショートの難しい点は、何といってもゴロをさばく際の足の運び方。うまく足を運ばないとエラーをしてしまう。エラーは失点につながってしまうので、重点的に練習しています」
そんな山村にもうれしい知らせが届いた。母校・東海大相模高が春のセンバツで優勝。
「正直に言うと、日本一は難しいのかな、と思っていました。冬の間に相当頑張ったんだな!と思います。自分たちが果たせなかった全国制覇を成し遂げてくれて、本当にうれしいです。後輩たちのたくましい姿を見て、自分も頑張らなければ、と刺激を受けました」
今後の山村の奮闘に注目だ。(写真は球団提供)
西武ライオンズ広報部