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清原和博氏「復活!その先へ…」初の講演会で語った自身のルーツと緊張との向き合い方〜特別講演会第一部 前編〜

「自分の体験なんですけども、前の打席三振で次も三振。さらに次の打席でチャンスが回ってきたらやっぱり怖いんです。打席に行くのが。”また打てないんじゃないか”とか。

そこで強い気持ちで打席に立てるようになるにはやはり準備や努力。ひとえに努力と言いますが、家で素振りをしたり道具を磨いたり。野球道具も両親が何万円も野球道具を買ってもらったものを大切にし、それが心の支えとなって強い気持ちになり”よし打ってやろう”・”絶対負けないぞ”という気持ちになれるかが勝負の最後の分かれ目になります。

逆に投手にとってピンチの場合は、打者がピンチになってしまう時があるんですね。特に前の打席が悪い時は。ただ、投手もピンチなんです。打者がピンチになったらやられてしまいます。

相手も緊張しているし、”プレッシャーかかってるんだというのを思えればより強い気持ちで打席に入れるようになると思いますね。それがわかるようになるまではそうですね、ちょうど松井(秀喜:元巨人ほか)くんとプレーするようになった頃ですね」

加藤氏は驚いた様子で「そんなかかりました?」と間に挟むように聞いた。清原氏がフリーエージェント(FA)で巨人に入団したのは96年オフ。その時にはすでにプロで11年間プレーした後であったため、加藤氏が驚くのは無理はなかった。

「松井選手が敬遠で自分勝負になることもあったのですが、その時は悔しかったです。それで凡退した時はまた落ち込みますし、次は絶対打ってやると。自分はトレーニングしたり、食事制限をしたりなど様々なことにトライしたことが自分への自信につながって強い気持ちで打席を迎えられました」

そして、気持ちの部分については最後にこう締めた。

「普段の練習では技術を磨くことも大事なのですが、勝負になってくると最後はお互いどちらが強い気持ちを持っているかです。先日ですね、ソフトバンクの王会長も選手に向かって『最後は心なんだ』と仰っていました。それを聞いてやはりそうなんだと確信しましたね」

(つづく)

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