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西武・中村剛也&源田壮亮選手トークショー 2人で練習する理想の”確信歩き”とそれぞれの名シーンの裏側とは?

「源田の1ミリ」当時の心境は?

次は昨年3大会ぶりの世界一に輝き、日本中に感動を呼んだワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の話題に。年末にはTVで特番が放送されるなど、再び興奮が蘇った。

源田は正遊撃手として5試合に出場。1次ラウンドの韓国戦で帰塁の際に右手小指骨折の重傷を負うも、離脱することなく準々決勝のイタリア戦から世界一の瞬間までグラウンドに立ち続けた。

WBCの激闘を振り返った

壇上では2枚の写真が映し出された。1枚目は決勝のアメリカ戦で第1打席に打った左前打のシーン。「ランナー1塁だったと思いますが、(四球で繋ぐなどではなく)打ちたいなと思って打席に立ちました」と振り返った。

中村が写真を見て「ボール球ですね」「キャッチャー(の防具)派手ですね」と絶妙なツッコミを入れたり、源田が答える前に「緊張していました」と”訳す”と会場は笑いに包まれた。

源田の心境を代弁した

2枚目はランナーにタッチしている写真。投影された瞬間に大きな拍手が沸いた。これは準決勝のメキシコ戦、7回に二盗を試みた一塁ランナーのトレホがかいくぐり源田のグラブを一度すり抜けた。

その後足が離れた瞬間再びタッチし一度はセーフと判定されたものの、リプレー検証の結果アウトに覆り三振ゲッツーとなった。

このプレーは「源田の1ミリ」と呼ばれ、SNSでもトレンド入りするなど話題を呼んだ。堀口さんから改めて問われると「最初手にはタッチしていないです」と答え、

「僕セーフと思ったんです。感触がなくて。タイミングが余裕でアウトだったので、(ランナーが滑り込んでくるのを)待っちゃっていたんです。そしたら、(かいくぐったランナーに)対応できず、セーフになって『うわ、やらかした…』って思って」

ベンチに目をやりリプレー検証の合図をしたという源田。「初めてです。ああいうスライディングは」と名手が珍しく驚きを見せた。

「源田の1ミリ」のエピソードが明かされた

「9人目になりたい」プロ通算500本塁打へ

ここからは中村にフォーカス。もちろん話題は代名詞であるホームラン。

現在プロ通算471本、本塁打王6回をマーク。通算満塁本塁打は22本と、”世界の本塁打王”こと王貞治さん(ソフトバンク球団会長)の15本を上回るNPB歴代最多記録を持っている。

NPB史上に名を残すホームランバッターの中村剛也

映し出されたのは19年7月19日に放った通算400号のシーン。延長11回裏にオリックス・増井浩俊投手から劇的なサヨナラ弾だった。

当時のことは鮮明に覚えているという中村、「狙ってました」と振り返った。

その時の打席について堀口さんが質問すると「浮いてくる変化球待ってたんであとは合わせて乗せるだけ」と、今度は源田が”通訳”。お互いの息の合ったかけあいを見せた。

中村の400号時を代わりに”通訳”した源田

次なる節目は500本で残り29本。そこに向けては、「今まで達成した方が8人しかいないので、9人目になりたいなと」と目指していることを話した。

昨年の契約更改時でも「自分の中では来年30本打つつもりで」と語っていた通り、ここでも

「あと10本、20本(で終えるの)は中途半端。目指すなら500本は行けるようにしたい」

と今シーズン中に達成することをファンの前で宣言した。

今シーズン、500本塁打達成を目指す

その後は参加者と共に挑戦する「第1回 中村剛也王決定戦」などで盛り上がり、2時間のイベントは終了した。

両選手も「すごい楽しかったです」・「やっぱり中村さんがいてくれて楽しかったです」と最後に感想を述べた。

シーズンオフだからこそできる現役選手が出演するイベント。多くのファンはライオンズのユニフォームを着用して参加し、特別な空間を共有することができた。

(おわり)

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