川崎ブレイブサンダース「&ONE」プロジェクト 成功に導く”2つの絆”「365日川崎ブレイブサンダースと共に」
バスケを通じた”全方位的”コミュニティ形成
昨年9月から本格的に開始した本プロジェクト。しかし、全てがうまくいったわけではなかった。クラブのメンバーで合意した案が実現できなかった例も数多くある。
元沢はその例を2つ紹介してくれた。
「試合当日は捨てられるゴミの中では、ペットボトルが最も多いんですね。ペットボトルを回収してリサイクルをすることもやりたかったのですが、昨シーズンの1年間では適したパートナーさんを見つけられずに想いだけで終わってしまったという点ですね。将来的なものとしてこれは必ずやらないといけないという想いは変わらずに持っていたところ、ご縁があって今シーズンは実現できる予定です」
2つ目は、地域のコミュニティに関する事例であった。
「シニア向けのバスケ教室をやりたかったんですよ。バスケットゴールを使ってのコミュニティ構築、目標の3番ですね。誰1人取り残されないということで、障がいを持つ方やシニア世代。
バスケをやってた方もいらっしゃるので、健康促進としてボールを使って一緒に体を動かすことをやりたかったんですね。ただ、地元のスポーツセンターは週1回2時間と限られているのもあり、実現には至らなかったのです」
クラブはこの課題を解決するべく、自前でアリーナやスクール拠点を創る構想があり現在進めている。
現在クラブでは、バスケットボールスクールの「THUNDERS KIDS」やチアダンススクール「IRIS GIRLS」など子どもたちに向けた普及活動を事業として行っている。そこにシニアや障がいを持つ方も含めた”全方位的”な活動の実現に力を注いでいる。
「平日の午前中など、子どもたちが学校に行ってる時間帯にシニアの方たちを集めて、バスケを通じたコミュニティを形成する。そういうのをやりたいんです」