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ミズノ×田中将大投手による夢の企画「マー君ラボ」初開催!中学3年生に”伝授”した技術の数々「下半身と上半身で”反対を向く”」

着地は「踵から土踏まずにかけて内側へ」

ブルペンでの個別指導を終えると次は選手6名からのQ&Aコーナー。ピッチングそしてトレーニングそしてそれ以外でも田中投手へ質問が行われた。

最初のピッチング編では、「低めの球が伸びるために必要なことは何ですか」という問い。

ここで田中投手は大切なこととして、”体重移動”・”力を抜くこと”を挙げた。

「体重移動が1つ。キャッチボールから投げる方向に真っ直ぐ身体を向けて投げられるか。あとは力を抜くこと。力を入れ過ぎると上体だけで投げてしまうので、どれだけリラックスした状態でリリースの瞬間に力を入れられるか。そこを意識している」

選手たちからの質問に丁寧に答える田中投手

上半身に力を入れすぎると制球が定まらなくなる。なので、下半身主導で投げることが必要という基本を説いた。

続いての質問は投球動作の際の軸足について。田中投手は「軸足でしっかり我慢できるかがポイント」とし、こう続けた。

「傾斜のあるマウンドから投げる時に勢いを付けて前に出ないといけない。

上体まで突っ込んでしまうと力が入らないので、下半身と上半身で”反対方向を向く”こと。

というのは、上半身では軸足方向に我慢する。でも(右投手の場合)左足は前に出ていく方向に力を出す。上下で逆の動きを持つ意識で投げている」

先ほどの脱力からつながり、ここでは力の出し方を解説した。続いて、「着地した時に意識する箇所はどこですか?」という質問も加えて寄せられた。

「人それぞれだけれども、僕が意識しているのは内側。踵から土踏まずにかけて内側から着地してつま先へと行く。踵から入って着地しているイメージ。僕はそれで力を溜めた状態でボールを投げることができると思う」

選手たちからの質問に身振りを交えて説明した

3つの質問を通じて、瞬間的に力を入れる指先・動作を始めた時の上半身と下半身の意識・そして着地と、選手たちの質問によって投球動作の一連における解説が網羅された。

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