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「この戦いで負けたら自分の居場所がなくなる」アイスホッケー・三浦優希 過酷な競争社会のなかで抱く矜持と自身の強みとは?

2年目、開幕戦ではメンバー外もレギュラーへ

ついに本場アメリカでプロの舞台に立つ三浦。ここでも大学以上に高いレベルでギャップを感じる日々だった。

「3部と言えどもプロですし、プレーの精度や激しさも上がります。チームメートの中にはNHLで過去にプレーした選手もいたので、毎日刺激を受けられる場所というのは今もそうですが当時からずっと感じていました」

1年目はレベルや新たな環境に順応しつつ、肝臓の大怪我もあり出場試合数は全体の約半分だった。それでも、「プロとしての1年目を完走できたっていう自信が2年目も終えられたことに繋がった」と語る。

ただ実は、2年目のスタートは厳しいものだった。開幕戦のメンバーから外れてしまったのだ。

「その時は本当に自分がチームの中でもかなり評価が低い状態だなというのは分かっていて、クビになることも覚悟していました」

2年目のスタートは波乱の幕開けだった(本人提供)

そう語るほどだったが、そこから這い上がりレギュラーを獲得するまで駆け上がっていった。選手数人が2部のIowa Wildに昇格しポジションに空きが出たことも幸いしたが、何より三浦の考え方そして姿勢がその実力を高めたことだった。

「僕がハードワークをすることは、首脳陣も理解していただいていましたが、『優希はハードワークによって何をチームにもたらしてくれるの?』と問われたことがありました。そこでもう一度自分のアピールポイントを見直して実践することで、ポジションを獲れたのだと思います。

あとは、気持ちの面では窮地に陥った時にどれだけ踏ん張れるかどうかだと思います。そこが海外に向いてるかどうかの分かれ目にもなると思います」

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