「次はブレイブサンダースさんだね」。ベイスターズから転身した営業マンが”川崎のシンボル”に向けて取り組んだこととは?

「次はブレイブサンダースさんだね」高まる期待

ブレイブサンダースは東芝小向事業所男子バスケットボール部がルーツ。1950年に創設され、70年以上にわたり川崎を本拠地に活動を続けている。

現運営体制となってからも2年シーズン連続でBリーグのチャンピオンシップ進出(※2019−20シーズンは終盤で中止)、2020−21シーズンも天皇杯優勝を果たすなど、強豪クラブとしてBリーグを牽引している。

名門クラブであるブレイブサンダースだが、営業活動を始めた当初はどんな印象を持ったのか。板橋さんからは意外な答えが返ってきた。

「正直、認知度は当初かなり乏しいとは思っていました。ブレイブサンダースを観たことがある・携わったことがある方々というのは数万人。川崎の人口は約150万人いる点を考えれば数%です。

そこからクラブはさまざまな活動を継続して認知度は上がっていますし、動員も増えてきました。実際に結果は出ていますが、伺うとまだ全然知らないということも言われることもありますので、今後も満足せずにPRし続けていく必要はまだまだあると考えています」

地元企業の期待を肌で感じていると語った

川崎市はスポーツ熱が高い都市として知られる。その要因はJリーグの川崎フロンターレの存在がある。1996年の創立から地道な経営努力を続け、人気・実力ともにJリーグNo.1のクラブとして川崎のシンボルとなっている。

板橋さんも営業活動を通じ、川崎市の企業様はスポーツへの理解がすごく高いと感じていたという。

「フロンターレさんの頑張りが大きくて、『次はブレイブサンダースさんだね』『頑張ってね、期待してるよ』といった励ましの声の方が圧倒的に多かったです。承継前の営業前には『(ベイスターズのある)横浜行くんでしょ』とか『ユニフォーム青くするんでしょとか』などと少し言われたこともありましたが(笑)」

地元企業の期待を受けスタートしたブレイブサンダースでのキャリア。しかし2シーズン目の昨年、新型コロナウイルス禍に襲われる。危機的な状況を迎えた中、どう向き合ってきたのか。後編でお送りする。

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